履修条件 |
ドイツ語履修者。 |
授業の目的 |
ドイツ語能力の向上を目指します。特に文法を厳密に踏まえながら、内容を正確に読めるようになることを目指します。 またヴァイマル共和国末期においてパーペン内閣やシュライヒャー内閣によって画策された国家非常事態計画に関する研究書を精読していきます。その際、カール・シュミットと国家非常事態計画との関係に着目しながら、検討していく予定です。 以上を通じて、政治学的専門知識と技能に裏打ちされたコミュニケーション能力・情報発信能力を身につけ、広く世界と交流する視点を養うことが本授業の到達目標です(ディプロマポリシー)。 |
授業の概要・計画 |
近年、わが国においても憲法改正論議が盛んになってきました。その際、国家緊急権の導入をめぐる議論がされ始めています。そこで、国家緊急権について考える際の興味深い素材として、本授業では、ヴァイマル共和国における国家非常事態計画を取り上げます。その際、後期においても引き続き、国家非常事態計画とカール・シュミットとの関係について考察した研究書を取り上げ、これを出席者全員で読み進めていきます。受講者の実力に応じて、1回あたりの読む分量を決める予定です。平均的に1回の授業では、1〜2頁を予定しています。 初回はガイダンスを行います。次回から、毎回1〜2頁ずつ和訳を中心に読み進めていきます。 |
授業の進め方 |
毎回、出席者には予習として予定範囲を全文和訳してもらいます。そのうえで、授業では毎回、音読の上、日本語に訳出してもらいます。必要に応じて、文法的な説明並びにヴァイマル共和国や国家非常事態計画に関する歴史的背景や経緯についても解説していきます。 |
教科書・参考書等 |
【テキスト】 Lutz Berthold: Carl Schmitt und der Staatsnotstandsplan am Ende der Weimarer Republik, Berlin 1999.
【参考文献】 熊野直樹「共和国救済の最後の選択肢?―シュライヒャー内閣の国家非常事態計画再考―」田村栄子・星乃治彦編『ヴァイマル共和国の光芒』昭和堂、2007年。 熊野直樹「オルターナティヴ論とヴァイマル共和国の崩壊」『法政研究』第79巻第3号、2012年。 |
成績評価の方法・基準 |
平素(予習状況20%、和訳の正確さ40%、発音の正しさ10%、内容理解の正しさ20%、授業への貢献度10%)。 それ故、無断欠席、遅刻は厳禁です。欠席する場合は、必ず事前に連絡してください。無断欠席は3回で除籍とします。また欠席の場合は、理由の如何を問わず、総合点から10点を、遅刻の場合は5点を差し引きます。 |
その他(質問・相談方法等) |
大学院との共同授業となります。 テキストは初回に配布します。 質問等は、授業終了後の他、適宜、対応いたします。 |
過去の授業評価アンケート |
|