ドイツ法特殊講義

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
ドイツ法特殊講義
標準年次
3・4
講義題目
民法(債権関係)改正とドイツ民法典
開講学期
後 期
担当教員
野田龍一  
単位数
2単位
教  室
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Special Lecture on German Law
Course Overview
履修条件
 15回すべてに出席できる方が望ましいです。
 ドイツ語の素養は不要です。
授業の目的
 わが国では、民法(債権関係)の改正が迫っています。改正にあたっては、諸外国の民法典が参考にされています。ドイツ民法典もその1つです。そのほかに、ドイツ民法典は、明治期以来、学説判例のかたちでも、わが国に、おおきな影響を及ぼしています。今回の民法改正を、ドイツ民法典の観点から分析し、もって、皆さんの民法学修のお役に立ちたいと思っています。
授業の概要・計画
 第1回:消滅時効と排斥期間
 第2回:契約の構造と契約の解釈・約款規定
 第3回:信義則・公序良俗違反
 第4回:条件成就の妨害とその類推適用
 第5回:要素の錯誤と詐欺・強迫
 第6回:民法における「抗弁」のはたらき
 第7回:損害賠償額の予定と裁判所の介入
 第8回:保証債務をめぐる諸問題
 第9回:日本とドイツにおける贈与法
 第10回:売買・請負における「契約不適合」
 第11回:代理と委任をめぐる諸問題
 第12回:要物契約の諾成契約化?
 第13回:寄託と商事寄託・レセプツム責任
 第14回:事情変更と不安の抗弁
 第15回:消費者契約法と民法典との交錯
 筆記試験:最終回に実施します
授業の進め方
 (1)個々のテーマについて、わが国の条文・学説・判例を紹介します。
 (2)今回の民法改正で、何が変わるのか変わらないのかを指摘します。
 (3)以上をふまえて、ドイツ民法典の条文・学説・判例を紹介します。
 (4)最後に、今回の民法改正の行く末について、展望します。

教科書・参考書等
 毎回配布するプリントでもって教科書に代えます。
 参考書については、講義中に随時紹介します。
成績評価の方法・基準
 最終回に実施する筆記試験で評価します。
その他(質問・相談方法等)
 年末年始の集中講義です。皆さんの積極的ご参加をお待ちしています。
事前/事後学修