Course Title |
Special Lecture on German Law |
Course Overview |
|
履修条件 |
15回すべてに出席できる方が望ましいです。 ドイツ語の素養は不要です。 |
授業の目的 |
わが国では、民法(債権関係)の改正が迫っています。改正にあたっては、諸外国の民法典が参考にされています。ドイツ民法典もその1つです。そのほかに、ドイツ民法典は、明治期以来、学説判例のかたちでも、わが国に、おおきな影響を及ぼしています。今回の民法改正を、ドイツ民法典の観点から分析し、もって、皆さんの民法学修のお役に立ちたいと思っています。 |
授業の概要・計画 |
第1回:消滅時効と排斥期間 第2回:契約の構造と契約の解釈・約款規定 第3回:信義則・公序良俗違反 第4回:条件成就の妨害とその類推適用 第5回:要素の錯誤と詐欺・強迫 第6回:民法における「抗弁」のはたらき 第7回:損害賠償額の予定と裁判所の介入 第8回:保証債務をめぐる諸問題 第9回:日本とドイツにおける贈与法 第10回:売買・請負における「契約不適合」 第11回:代理と委任をめぐる諸問題 第12回:要物契約の諾成契約化? 第13回:寄託と商事寄託・レセプツム責任 第14回:事情変更と不安の抗弁 第15回:消費者契約法と民法典との交錯 筆記試験:最終回に実施します |
授業の進め方 |
(1)個々のテーマについて、わが国の条文・学説・判例を紹介します。 (2)今回の民法改正で、何が変わるのか変わらないのかを指摘します。 (3)以上をふまえて、ドイツ民法典の条文・学説・判例を紹介します。 (4)最後に、今回の民法改正の行く末について、展望します。
|
教科書・参考書等 |
毎回配布するプリントでもって教科書に代えます。 参考書については、講義中に随時紹介します。 |
成績評価の方法・基準 |
最終回に実施する筆記試験で評価します。
|
その他(質問・相談方法等) |
年末年始の集中講義です。皆さんの積極的ご参加をお待ちしています。 |
事前/事後学修 |
|