西洋法制史演習

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
西洋法制史演習
標準年次
3・4
講義題目
西洋法制史の諸問題
開講学期
通 年
担当教員
直江 眞一(NAOE S.)
単位数
4単位
教  室
3研
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
LAW-LAW3911J
Course Title
Seminar on Western Legal History
Course Overview
履修条件
とくにありません。
歴史(西洋史)に関心がある方が望ましいのはもちろんですが、ゼミ論文のテーマは「西洋」「法」「歴史」のいずれかに関わるものであれば良いことにしています。
授業の目的
専門的文献を正確に読む力を身につけ、論理的思考力を鍛え、自ら理解したことを他人に的確に伝える能力を高めることを目的とします。また、各自の勉強の成果をゼミにおいて報告し、最終的にゼミ論文にまとめあげることも大きな目的です。
授業の概要・計画
前期は全員で専門書を熟読し、また後期は各自の問題関心に基づく自由報告とします。いずれにおいても、担当者作成のレジュメによる報告と、それに対する質疑と討論を通して、参加者全員が当該のテーマについて理解を深めることが大切です。
参考までに、平成27年度の場合、前期は、タキトゥス著『ゲルマーニア』(岩波文庫版)と、エラスムス著『痴愚神礼賛』(中公クラシックス版)の2冊を読みました。対象とする書物の選択は、参加者の間での推薦と討論によって決めます。
平成27年度後期の報告テーマは「十字軍――イスラーム世界にもたらしたもの」、「『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』からみる中世後期の人々の暮らし」、「中世における教会の腐敗と叙任権闘争」、「イギリス貴族の生活史」、「ブルジョワジーの台頭」、「ガリレオ・ガリレイ」、「教会法とは何か」、「異端審問」、「決闘史」と実に多様でした。
授業の進め方
前期・後期とも、あらかじめ決めておいた担当者による報告と、それに対する質疑と討論、担当教員による補足説明などによって、授業を進めます。
教科書・参考書等
前期の課題図書については、参加者の間での推薦・討論によって決定します。後期の報告においては、各自で参考文献を調べます。
成績評価の方法・基準
平素の成績(報告および発言)とゼミ論文の評価によります。
その他(質問・相談方法等)
質問・相談などは、メール(naoe@law.kyushu-u.ac.jp)でアポイントメントをとった上で随時受け付けます。
このゼミの特徴として、毎年夏に、九重にある「研修所」か「山の家」で合宿をおこないます。登山と温泉を楽しみながら、ゼミ生間の親睦を図るのが目的です。
その他、ゼミ旅行(最近の例では、佐世保、長崎、津和野など)、コンパ年数回など。これらの行事を通して、先輩・後輩間の縦のつながりができることを期待しています。
なお、担当教員は本年度限りで定年退職となるので、履修希望者(とくに3年生)はこの点を考慮に入れておいてください(もちろん1年限りの履修でも歓迎します)。
事前/事後学修