外交史

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
外交史
標準年次
3・4
講義題目
アメリカ外交史
開講学期
前 期
担当教員
池田有日子  
単位数
4単位
教  室
 
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Course Overview
履修条件
 特になし。
授業の目的
 パレスチナ問題発生に至る、アメリカの政治動向と政策を、アメリカ・ユダヤ人の政治行動に着目しながら検討する。
授業の概要・計画
 パレスチナ問題は、中東のパレスチナという地域にヨーロッパのユダヤ人が1948年に国家を建設したことによって、パレスチナのアラブ人が虐殺、追放され、以降自らの国家をもてず過酷な状態に置かれることになった問題であった。このパレスチナ問題の発生にあたってはファクター、アクターとしてのアメリカが重要だった。パレスチナでのユダヤ人国家建設を目指したシオニスト運動は、500万人を擁するアメリカ・ユダヤ社会の支持を勝ち取り、アメリカ政府へ圧力をかけられるかどうかに目標達成の成否がかかっていたのである。シオニスト運動は第二次世界大戦期のホロコーストを背景にアメリカ政府のパレスチナにおけるユダヤ人国家建設の支持を勝ち取ることに成功し、戦後のパレスチナをめぐる国際政治は、これを背景に展開していくことになる。結局複雑な過程を経て1948年5月にパレスチナ・アラブ人の国家は建設されないまま、ユダヤ人国家イスラエルのみが独立を果たすことになる。本講義では、パレスチナ問題に至る、アメリカの政治動向と政策を、圧力団体であるアメリカ・シオニスト運動に着目して検証していきたい。
授業の進め方
 授業は板書で行い、適宜DVDを鑑賞する。
教科書・参考書等
 特になし。
成績評価の方法・基準
 試験は論述式で行い、成績は歴史における展開過程をどれだけ把握して書けているかで判断する。
その他(質問・相談方法等)
事前/事後学修