政治学史基礎

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
政治学史基礎
標準年次
2
講義題目
政治学の古典を読む
開講学期
前 期
担当教員
鹿子生浩輝  
単位数
2単位
教  室
 
科目区分
基盤科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Course Overview
履修条件
 毎回の出席と指定テクストの予習が必要です。予めテクストを読み、まず自分で考えてみて、どこが理解できて、どこが理解できないかを確認してから授業にのぞんで下さい。以下に示すように、1回に進む分量は多くありません。1時間に最低1つは、その範囲の議論について疑問点や感想などのコメントを準備しておいて下さい。歴史的な背景を細かく予習する必要はありませんが、少し予習しておけば、より効果的な学習になるでしょう。
授業の目的
 @古典的作品を読解する力を養うこと。
 A政治学の基本的な概念・知識を習得すること。
 B作品の歴史的な背景を把握すること。
授業の概要・計画
 政治学の名著中の名著、マキアヴェリの『君主論』を徹底的に精読・熟読します。『君主論』の26の章を5日に分けて、少しずつ読んでいきます。そのため、1日あたり約5章ずつ進むことになります。受講者にはそれぞれ、予めその範囲を読み込み、講義の時間に疑問点などのコメントを発表してもらいます。そのコメントについて他の受講者からの意見を聞きます。そうしたやり取りを踏まえたうえで、教員がその問題を丁寧に解きほぐしてみようと思います。また、その中で、『君主論』の理解に必要と思われる歴史的背景や、政治学の基本的な概念・知識を説明します。
授業の進め方
 下記に指定しているテクストを早めに入手し、初回の授業までにいったんは『君主論』全体を読み終えておくことが望ましいですが、できない場合には最低でも第5章まで読んで予習しておいて下さい(わからない語句の意味や読みがあれば、各自で調べておくこと)。字面を負うのではなく、なぜ著者はこう書いたのだろう、と問いながら読むことがポイントです。また、テクストを読みながら、前後の章との関係を意識するとより深く読むことができます。さらには著作全体の構造を念頭に置きながら読んでいくことが正確なテクスト理解につながります。
教科書・参考書等
@教科書(テクスト)
 マキァヴッリ『君主論』池田廉訳(中公文庫)定価843円(生協価格:759円)。ISBN 9784122040120

A参考書
 鹿子生浩輝『征服と自由――マキァヴェッリの政治思想とルネサンス・フィレンツェ』(風行社、2013年)
成績評価の方法・基準
 最終日最終時間の試験(6割)と受講態度(4割)により、成績評価を行ないます。試験については、著者の意図や歴史的コンテクストに関する理解度を基準に評価します。受講態度については、発言の回数と質等で判断します。
その他(質問・相談方法等)
 質問は、原則的に授業時間内に受け付けます。メールでの質問は、次のアドレスで随時受け付けます。forvir12@yahoo.co.jp
事前/事後学修