Course Title |
Introductory Seminar on Legal and Political Studies |
Course Overview |
This course provides an general overview of Japanese criminal law. |
履修条件 |
1 議論に参加する意欲があること 2 知的好奇心が旺盛であること 3 特に刑法に興味を有していること
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授業の目的 |
授業の目的: 1 法政基礎演習の共通目標 この授業科目は、少人数のゼミ形式により、2年次から本格的に始まるより高度な学習へ向けての橋渡しの教育を行う目的で開講されるものです。 具体的には、 (1)リサーチ・分析能力 (2)ディスカッション・プレゼンテーション能力 (3)レポート・論文作成能力 という、将来どのような進路をとっても必ず要求される能力の伸張を目指しています。
2 本演習の目的 (1)犯罪と刑罰に関する基礎知識を身につけること (2)社会において刑法が果たす役割について理解すること (3)犯罪と刑罰をめぐる現状を批判的に分析する能力を身につけること
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授業の概要・計画 |
このゼミでは、刑法の基本的なテーマについて順次検討していきます。 各回の予定は以下の通りです。 1 ガイダンス・報告分担決定 2 担当教員による模擬報告 3 養魚池の鯉を逃がすと器物損壊罪になる?(罪刑法定主義) 4 何もしないことが犯罪になる?(不作為犯論) 5 自分の身は自分で守る?(正当防衛論) 6 責任能力のない人は処罰されないことになっているが...。(責任能力論) 7 狙いがそれて別の人を撃ってしまったら?(錯誤論) 8 結果が発生していないのに処罰される?(未遂犯論) 9 負けるの覚悟で賭博をして何が悪い?(被害者なき犯罪) 10 心臓が摘出できるのはどういう場合?(死の概念と臓器移植) 11 死ぬ権利はあるのか?(安楽死・尊厳死) 12 自動車事故には厳罰を科すべき?(自動車運転死傷処罰法) 13 少年はなぜ優遇されるのか?(少年法の理念)
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授業の進め方 |
1回目は、ガイダンスの後、報告の分担を決定します。2回目は、担当教員による模擬報告に基いて、質疑応答を行って頂きます。3回目以降は、演習参加者がそれぞれ報告・司会を担当し、討論を行います。 また、報告者には、報告後2週間以内に、当該テーマに関するレポート(A4用紙2枚程度)を提出して頂きます。提出されたレポートは、担当教員が添削した後、返却いたします。
本演習では、自分の選んだテーマにつき、必要とされる資料を収集、分析した上で(リサーチ・分析能力)、その成果を報告、質疑応答によって内容を深化させ(ディスカッション・プレゼンテーション能力)、最終的に文章としてまとめる(レポート・論文作成能力)という、一連の作業を通じて、将来的にどの職業についても必要とされる基本的なスキルを身につけることが可能です。また、レポートの作成は、答案作成の技法の習得にもつながるものですから、論述試験が中心の法学部においては、たちまち期末試験対策にもなることでしょう。
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教科書・参考書等 |
特に指定しません。テーマに応じて、適宜、指示することがあります。
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成績評価の方法・基準 |
1 討論での発言・内容:40% 2 報告内容:30% 3 レポート:30%
※無断欠席者には以後の受講を認めません。遅刻常習者にも同様の措置を取ることがあります。
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その他(質問・相談方法等) |
質問等は、授業終了後にお願いします。また、メールによる質問も随時受け付けます。
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事前/事後学修 |
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