法政基礎演習

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
法政基礎演習
標準年次
2
講義題目
国際法・国際政治入門
開講学期
前 期
担当教員
沖 祐太郎  (OKI Y.)
単位数
2単位
教  室
1研
科目区分
入門科目
使用言語
Japanese
科目コード
LAW-LAW1911J
Course Title
Introductory Seminar on Legal and Political Studies
Course Overview
Introduction to the study of International Law and International Politics
履修条件
 特にありませんが、本をしっかり読みたいという人を歓迎します。無断欠席はしないこと。
授業の目的
1.法政基礎演習の共通目標
 この授業科目は、少人数のゼミ形式により、2年次から本格的に始まるより高度な学習へ向けての橋渡しの教育を行う目的で開講されるものです。具体的には(1)リサーチ・分析能力、(2)ディスカッション・プレゼンテーション能力、(3)レポート・論文作成能力、という、将来どのような進路をとっても必ず要求される能力の伸張を目指しています。

2.この演習の目的
 さらに次のようなことも目的としています。(1)2年次以降の学習にとって不可欠な根気よく学術書をよむ姿勢を身につけること。(2)テキストから著者の立場や考え方を理解しその問題点について批判的に考察する力をつけること。(3)国際法学や国際政治学の考え方について理解を深めること。
授業の概要・計画
・国際法学にとっても国際政治学にとっても古典的な意義をもつ著作でるE.H.カーの『危機の二十年』と同書に対し批判的な論文とを丁寧に読んでいきます。

・初回に参加者の自己紹介とこの演習の進め方について詳しく説明します。

・二回目以降はテキストの輪読を行います。参加者の人数次第ですが、まずは『危機の二十年』を八回程度で読み終えたいと考えたいと考えています。

・その後『危機の二十年』に対する批判的な論文を複数読んでいきます。 
授業の進め方
(1)報告者が準備してきたレジュメに基づき次の事項を報告します(20-30分)。
 @テキストの該当範囲の内容「要約」
 A該当範囲の内容に対する報告者の「考察」(「感想」は報告しないこと。)
 B該当範囲の内容に対する報告者の「疑問」(少し調べれば分かるようなことは不可。)
 C英語原文(配布します)と対比した場合の「訳文に対する疑問」 ※重要なのは@とAです。BやCも報告できると望ましいですが。

(2)報告者以外の参加者には上記A、B、C(少なくともA)をまとめたペーパーを提出してもらいます。

(3)その後、テキストの内容、解釈、論点について報告者に対し他の参加者から質問をしてもらいつつ、全員で議論します。

(4)最期に報告者に該当範囲の内容や論点を再度まとめてもらいます。

教科書・参考書等
・使用するテキスト
E.H.カー(著)、原彬久(訳)『危機の二十年』(岩波書店、2011年)
1100円+税。この本は購入してください。

成績評価の方法・基準
・おおよそ以下のような基準で採点します。
出席…10%
報告…40%
議論での発言回数や発言内容…30%
レポート…20%

・無断欠席と遅刻は減点の対象とします。
その他(質問・相談方法等)
質問、相談などは授業の前後を中心に、随時受けつけます。お気軽にどうぞ。連絡先は初回にお伝え致します。
事前/事後学修