Course Title |
History of Dictators: Problems and Perspectives of Interpretation of Dictators. |
Course Overview |
This course focuses on relation between dictatorship and democracy which has been discussed lately. This seminar will compare well-known dictators in modern history. Mainly will be discussed Hitler, Stalin, Mussolini, Tojo and Konoe. |
履修条件 |
独裁者の政治史について、一年間議論していけるほどの関心と熱意のある方。 |
授業の目的 |
本演習の目的は、以下の4点です。 1.政治史関係の学術論文の読み方を習得する。 2.政治史を解釈する際に必要な用語や概念を十分に理解し把握する。 3.自分の考えを的確にかつ論理的に相手に伝えるようになる。 4.ゼミ論文の執筆を通じて、調査能力と論文作成能力を育成・発展させる。 本演習では、特に4.のゼミ論文の作成に力を入れています。 以上です。 |
授業の概要・計画 |
現在、世界の様々な国々で独裁者的な性格ないしは独裁的な志向性を持つ政治的指導者が台頭しています。特に東ヨーロッパやトルコでは、こうした政治的傾向が強く見受けられます。選挙での大衆の支持を得た独裁、いわゆる人民投票独裁ともいえる現象が顕著になっています。これを最近では、「不自由な民主主義」ともいっています。こうした状況を踏まえたうえで、本演習では、民主主義と独裁者との関係について検討していきたいと考えています。 特に、本演習では、古今東西の独裁者の伝記・評伝等を通じて、民主主義と独裁者との関係について、ゼミ生の皆さんと議論し、考えていきます。近代以降の独裁者は、大衆的支持基盤を有している点が一つの特徴ですが、著名な独裁者を比較検討しながら、現代の独裁者の特徴とは何かについても検討していく予定です。具体的には、ヒトラー、スターリン、ムッソリーニ、東条英機、近衛文麿などの伝記・評伝を取り上げ、比較検討していく予定です。 以上を通じて、独裁者の政治史について議論しながら、民主主義と独裁者との関係について議論し、考えていきます。 【授業計画】 1.独裁者に関する政治理論についての基礎的知識の習得。 2.独裁者の政治史に関する基礎的知識の習得。 3.独裁者の政治史の比較検討。 4.ゼミ論文の構想発表会(後期に2回開催予定) ゼミ論文合評会を兼ねたゼミ旅行(年度末) |
授業の進め方 |
毎回、報告者1名とコメンテーター1名を定めて、テキストに関する報告者のコメントを中心に、参加者全員が議論していきます。 |
教科書・参考書等 |
G.W.F.ハルガルテン、西川正雄訳『独裁者』岩波書店、1967年。 S.ハフナー、赤羽龍夫訳『ヒトラーとは何か』草思社、1979年。 村瀬興雄『アドルフ・ヒトラー』中公新書、1977年。 石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』講談社現代新書、2015年。 横手慎二『スターリン』中公新書、2014年。 古川隆久『東条英機』山川出版社、2009年、 古川隆久『近衛文麿』吉川弘文館、2015年。 |
成績評価の方法・基準 |
平素並びにゼミ論文。 夏休みには3年生に、E.H.カー『歴史とは何か』の書評を課します。 |
その他(質問・相談方法等) |
本演習は、少人数をモットーとしており、定員は最大8名です。後期は、ゼミ論文の作成に力を入れて取り組むために、ゼミ論文構想発表会を2回予定しています。 年度末には、ゼミ旅行を行っています。年度末のゼミ旅行では、秘湯でゼミ論文の合評会を行います(2015年度、大分県:天ケ瀬温泉)。 |
事前/事後学修 |
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