紛争管理論演習

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
紛争管理論演習
標準年次
3・4
講義題目
紛争解決手続の選択とデザイン
開講学期
通 年
担当教員
入江 秀晃(IRIE H.)
単位数
4単位
教  室
209
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
LAW-LAW3911J
Course Title
Seminar on Conflict Management and Dispute Resolution
Course Overview
Research on the basis of conflict management through both practical and theoretical approach.
履修条件
特に履修条件は設定しませんが、紛争管理論講義の履修を推奨します。
当ゼミは3年目になり、ようやくゼミの性格がはっきりしてきました。端的にいえば、「研究系ゼミ」だということです。「レポート」にあきたらず研究に取り組んでみたい方、特に手や足を動かしながら論文を書いてみたい方の参加を求めます。
学外の方との交流も行う予定ですので、受け身でなく積極的な関わりを持ちたいと考えている方に参加していただきたいと考えます。
また、ワークショップやファシリテーションに関心のある方の参加を特に歓迎します。サブゼミとしての登録、21世紀プログラムをはじめとする法学部以外からの履修も歓迎致します。
授業の目的
当事者自身の能力を活用できる手続、当事者が納得できる手続はどのようにすれば準備できるのか、現代の紛争管理論は、それらの問題を考える視座を与えます。社会における様々な問題を解決するために、どのように手続をデザインできるのか、あるいは、既存の手続を改善できるのかを考える実践的な学問分野です。参加者には、自身の関心を元にゼミ論文研究を進めていただきます。その研究過程で、実証的アプローチ(たとえば、実務家へのインタビュー)が推奨されます。また、場をしつらえ、プロセスを設計し、参加者と共に考え話し合えるファシリテーション能力を伸ばすための活動も行います。
授業の概要・計画
2016年度の参加学生のテーマは、離婚後の養育費の支払い、子どもの社会的養護(特に里親制度)、交渉教育、障害者への就労支援、震災ADR、医療ADR、建築ADR、NPOへの中間支援でした。このように紛争管理に何らかの関わりのある様々な研究テーマの選択について、教員と個別に面談した上で自身で決定して頂き、ゼミ内での報告を行って頂きます。
また、近隣の団体のイベントへの参加(2016年度は、福岡県司法書士会のADR事例検討会、2015年度は福岡家裁の家裁調査官の活動紹介)も企画します。
また、ゼミ内では折に触れて、ファシリテーションスキルの獲得を目的とした、アクティビティの試行も行います。学外向けの対話調停カフェの場の活用も可能です。
授業の進め方
各自のゼミ論文の準備としての報告を行って、皆で議論します。

ゼミ生は、研究の進め方について、教員と個別面談を行います。

ゼミ合宿(2016年度は津屋崎)は実施する予定です。他大学との合同ゼミ(2016年度は大阪大学・仁木恒夫ゼミとの企画)も行うかもしれません。
(民間企業就職、公務員試験受験、ロースクール進学希望の参加者がいます。注力する時期の調整など、個別事情を踏まえてそれぞれ真剣に取り組めばOKです。)
教科書・参考書等
参考書として、紛争管理論に関しては、『解説同席調停』(日本加除出版)他、レビン小林久子先生の一連の著書をお勧めします。また、教員の単著『現代調停論』(東京大学出版会)も併せて参考書として紹介致します。
社会科学の研究手法に関する入門書として、白井・高橋『よくわかる卒論の書き方』(ミネルヴァ書房)を推薦します。
成績評価の方法・基準
毎回の参加、報告、ゼミ論文を評価対象とします。
その他(質問・相談方法等)
ぜひ気軽に研究室に来室して質問して下さい。

研究室の電話番号は、092-642-3174です。
事前/事後学修