民事訴訟法実務特殊講義U

最終更新日:2017年10月16日

授業科目名
民事訴訟法実務特殊講義U
標準年次
3・4
講義題目
民事訴訟法実務
開講学期
後 期
担当教員
春田 久美子
単位数
2単位
教  室
3研
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
LAW-LAW3722J
Course Title
Course Overview
履修条件
何年生でも可(2年生から大学院生まで幅広くOK!)。この授業では双方向・参加型の場面が多いので、積極的に参加していただける方を歓迎します。
授業の目的
 法曹を目指す方に限らず、民間企業や公務員、経営者を目指す方など進路に関係なく、現実に、裁判所に提起されている民事裁判のケース(離婚や遺産相続など人事裁判も必要に応じて適宜取り扱います。)を素材に、〈民事訴訟法〉の基本的な概念や考え方など、民事訴訟(法)をダイナミックに学ぶことを目的にします。
 実社会の中で、法律がどのように活きているのか、訴訟の場面はどのように展開していくのか、法律実務家(裁判官や弁護士)は、そこにどのように関っているのか、を自然と身に着けられるような授業を目指します。
授業の概要・計画
 可能な限りタイムリーで具体的なケース(実際に起こった裁判事例など)を素材に、その裁判の背景を考え、関連する法令・判例にも触れながら、「これって、具体的にどういう意味だろう?」「あなたは、どう思う?」などと講師が問い掛けます…このプロセスを繰り返すうちに、自然と自分自身の言葉でかみくだいて説明できるような力が身に着けられるはずです。
 〈民事訴訟法〉という手続法ならではの考え方や特徴を学び、かつ、実体法との違いも意識しながら、教科書だけでは学べない“民事裁判の実態”を把握できるような授業を行います。
授業の進め方
 授業の冒頭には、開講以来恒例となっている〈法律クイズ〉を学生さん各自に担当して頂きます。出題から解説まで数分間ほど、一人で主宰してもらっています。
各回ごとに(おおよそ教科書の目次の流れに沿ったような)テーマを設定し、それらを学ぶために学生の皆さんにとって身近で、興味の持てそうな事例を取り入れた資料(レジメと資料、ワークシート等)を講師が用意します。授業中は、アクティブ・ラーニングの手法を多く採り入れて双方向型・体験型で進めます。
 ほぼ毎回の授業で、全員に発言していただきますし、グループごとのワークショップをたくさん取り入れて“議論”をしながら考えが深まっていくことを体感して頂きます。
 出席カードを毎回記入してもらい、その提出状況、内容等も成績評価の参考にします。
教科書・参考書等
 特に指定はしませんが、概説的なものでも構わないので、最低一冊は〈民事訴訟法〉の教科書を用意して下さい。また、授業の際は、ポケット六法の類は持参されるようにお願いします。なお、原則として、授業中はスマホの使用は遠慮ください。正解を求める授業ではない、あくまでも自分の頭で考えてみる、ということにこだわっているからです。
成績評価の方法・基準
 ◆試験は行いません。また、前期完結型、後期完結型の講義を予定していますので、希望者は、前期か後期のいずれか一つを選んで受講して下さい。
 ◆毎回、出席カードに、当日の感想等を書いて提出してもらいます。
 ◆上記出席カードの提出状況や、講義中の参加態度、日頃の発言状況などを加味して、総合的に評価をします。

その他(質問・相談方法等)
 講師は、元裁判官として10年の経験があります。Judgeをする立場からのお話しも適宜交えてお伝え出来ます。たくさんの学生諸君と授業にて出会えることを楽しみにしています!
事前/事後学修