Course Title |
Special Lecture on Political Science |
Course Overview |
The aim of this course is to help students understand about political behavior of politicians, bureaucrats, and voters(public opinion). |
履修条件 |
とくになし |
授業の目的 |
本講義では,さまざまな政治アクターの行動原理(メカニズム)の理解を通じて,受講生自らで政治的な問題やテーマについて自律的に検討し政治的決定につなげられるようになることを目的とする.本講義では政治アクターとして,「政治家(議員行動)」「官僚(省庁)」「世論」「有権者」「メディア(SNSなどのWEBを含む)」に注目する.また本講義では,とくに欧米圏における実証政治学による最新の研究知見に加えて,実証政治学におけるアプローチや方法の変遷(合理的選択制度論と政治文化論の緊張関係・計量政治学から実験政治学への移行・政治学における因果推論)についても適宜紹介する. |
授業の概要・計画 |
1.イントロダクション:政治学における「実証政治学」の位置づけ 2.Scienceとしての政治学:「原因と結果の政治学」 3.制度(1):選挙制度と政党システム 4.制度(2):執政制度と議会の類型 5.政党と議員(1):政治家の目標と集合行為問題 6.政党と議員(2):政党システムとダウンズモデル 7.政官関係:「忖度」のメカニズムとしての情報の非対称性 8.政治文化:政治文化の類型・価値観変動・ソーシャルキャピタル 9.政治参加と選挙(1):政治参加のメカニズム 10.政治参加と選挙(2):投票行動の理論1(社会学〜社会心理学モデル) 11.政治参加と選挙(3):投票行動の理論2(経済学〜脳科学/遺伝子学モデル) 12.マス・メディア(1):伝統的なメディア(ラジオ・新聞・口コミ)の影響 13.マス・メディア(2):新しいメディア(テレビ・ネット・SNS)の影響 14.マス・メディア(3):分析方法としての世論調査 15.まとめ:実証政治学は何を明らかにできていないのか
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授業の進め方 |
基本的には講義形式で行います.授業内容に応じて,適宜,アンケート調査に回答してもらいます. 現代日本の政治状況を念頭に授業を進めるため,予習として日々の政治ニュースに興味を持って接しておいて下さい.復習は,その日に扱った内容について,参考書等を読み返すようにしてください.
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教科書・参考書等 |
<教科書>指定なし(毎回,レジュメを配布します)
<参考書> ・砂原庸介・稗田健志・多湖淳.2015.『政治学の第一歩』有斐閣ストゥディア. ・山田真裕・飯田健編.2009.『投票行動研究のフロンティア』おうふう. ・今井耕助(粕谷祐子・原田勝孝・久保浩樹 訳).2018.『社会科学のためのデータ分析入門(上・下)』岩波書店.
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成績評価の方法・基準 |
授業の最後に実施する試験(100点)のみで評価します.成績評価に関して,いかなる理由があろうとも救済措置はとりませんことをご注意下さい. |
その他(質問・相談方法等) |
秦の授業では,授業中にTwitterを使って質疑応答ができるようにしています.@kitakyu_polisciにご連絡を下されば,(140字程度で答えられる質問であれば)お答えします.公開されなくない,あるいは質問内容が多ければ,秦までメールでご連絡ください. |
事前/事後学修 |
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