憲法1【統治機構論】

最終更新日:2018年4月2日

授業科目名
憲法1【統治機構論】
標準年次
2
講義題目
憲法総論・統治機構論
開講学期
前 期
担当教員
南野 森(MINAMINO S.)
単位数
4単位
教  室
大講
科目区分
基盤科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Constitutional Law I
Course Overview
Lecture on general theory of constituional law and political institutions
履修条件
 とくになし。
 
授業の目的
 憲法学の扱う分野のうち、講学上「憲法総論」及び「統治機構論」と呼ばれる範囲についての一通りの知識を得ることが課題であるが、この講義に毎回出席することにより、(1)90分延々と続く単調な講義を聴きながらも、何が重要であるかを判断し、それをノートにとるという、大学時代にぜひとも身につけておくべき能力を伸ばすこと(そのためレジュメは配布しないし板書もほとんど行わないしましてやパワーポイントなど用いないしさらには授業の途中で休憩を挟んだりもしない)、および(2)憲法をめぐる法と政治について、今後各自が考えていくための手がかりと方法とを身につけること(そのため折にふれ現実の憲法政治に関連するトピックを取り上げることがある)、を目的とする。初回講義において説明を行う。
 
授業の概要・計画
 本講義は、大きく第一部「憲法総論」と第二部「統治機構論」に分かたれる。前者では、「憲法学の基礎概念」(憲法の意義、立憲主義、人権、主権など)、「憲法の歴史」(憲法思想史、日本憲法史など)、「日本国憲法の特徴」(象徴天皇制、平和主義など)について、後者では、日本国憲法の規定する統治機構(「国会」「内閣」「裁判所」など)について、講義を行う。
 詳細な講義目次や参考文献等については、担当教員のHPにて毎回情報を掲載する予定である。
 
授業の進め方
 講義形式で進める。レジュメは配布しない。
 ただし、講義目次、講義で推薦した参考文献・参照した判決等については南野のHPに掲載する予定であるので、復習をする際に役立てて欲しい。
 
教科書・参考書等
■特定の教科書1冊を指定することは敢えてしないが、受講者各自の判断で、信頼できる教科書を1冊購入し、予習・復習の際に常に熟読・参照して「完璧なノート」を作成していくことを強く薦める。本講義に関しては、次の@〜Dのなかから、自分に合うと思えるものを主体的に選択することを勧める。

@長谷部恭男『憲法〔第7版〕』(新世社、2018年)
A野中俊彦ほか『憲法T〔第5版〕』(有斐閣、2012年)
B樋口陽一『憲法〔第3版〕』(創文社、2018年発行の第3版第4刷が良い)
C高橋和之『立憲主義と日本国憲法〔第4版〕』(有斐閣、2017年)
D佐藤幸治『日本国憲法論』(成文堂、2011年)


■判例解説集として、次のEは講義の後半において参照することが多くなるので常備して欲しい。講義の前半ではほとんど利用しない。

E長谷部恭男ほか(編)『憲法判例百選T〔第6版〕』(有斐閣、2013年)


■憲法学のいくつかの論点についてより深く学ぼうとする意欲的な学生には、次のF、Gを薦める。 

F安西文雄ほか『憲法学の現代的論点〔第2版〕』(有斐閣、2009年)
G南野 森(編)『憲法学の世界』(日本評論社、2013年)
 
成績評価の方法・基準
 期末試験による。
 
その他(質問・相談方法等)
 授業に関する質問は、授業の後によろこんで受け付ける。研究室在室中はアポなしで来訪されても歓迎する。メールでの質問には答えない。受講者への連絡のために、2016年度前期法学入門の受講者のメーリングリストを利用することがある。
 なお、4/9、4/16、4/23、5/7、5/14、7/23の6回のみ、月曜4限ではなく月曜5限に授業を行うので注意されたい(大講義室)。
 
事前/事後学修