中国法演習

最終更新日:2017年11月24日

授業科目名
中国法演習
標準年次
3・4
講義題目
台湾法の最前線
開講学期
通 年
担当教員
西 英昭(NISHI H.)
単位数
4単位
教  室
演習室4
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Advanced Taiwanese law
Course Overview
This seminar will discuss and examine various issues in Taiwanese Law.
履修条件
 特にありません(中国語はできなくても構いません。勿論できればなお良し、です)。
 留学生の方の参加は排除しませんが、ゼミの発表や討論に耐える十分な日本語能力を身につけておいてください。
授業の目的
 九州・山口地区とほぼ同じ面積を持つ台湾は、日本にとって大変重要な貿易相手でもあります。ビジネス方面で非常に密接な関係が展開する一方、その法制度に関する知識の紹介は非常に遅れています。本ゼミではこうした台湾の法制度について、それらが直面している現代的な課題も含め、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。
 以上の目的から、今年のゼミでは基本的に中華人民共和国については扱いませんのでご注意ください。中華人民共和国の法制度に興味のある方は前期の学部講義の「中国法」を受講していただければと思います。
授業の概要・計画
 参加される皆さんの興味関心はおそらく相当広範囲に分布するでしょうし、前提知識もあまりないという方が多いと思います。ですので、とりあえずは蔡秀卿・王泰升編『台湾法入門』(法律文化社・2016)を輪読し、台湾社会についてある程度の共通の認識を持ちたいと思います。といっても同書はあくまで『入門』であり分量も少ないので、適宜関連文献を加えつつ輪読を進めていきたいと思います。その上で、現行の台湾法制について各自が取り扱う分野を決め、少なくとも日本語で発表されている論文についてはこれを網羅的に整理した上で発表をしていただき、それに基づいて議論を深めたいと思います。最初数回はリサーチ方法や発表の仕方・論文の書き方についてのレクチャーを行い、その後は共通テキストの輪読や各自の関心に基づいた自由な個人発表などを行っていただき、後半はゼミ論文執筆に向けての発表をお願いしていきます。
授業の進め方
 ゼミの運営は基本的に皆さんの自主性に任されますので、先生が何か適当に用意してくれるだろうというような受身の姿勢ではなく、積極的に「こういうことをやってみたい」という意欲のある皆さんを歓迎します。皆さんからの積極的な要望にはどしどしお応えしたいと思いますが、逆に特に要望がないということなら、皆さんが得られる成果もその分少なくなってしまいます。発表の仕方については相談に応じますし、各自の発表に必要な文献指導はその都度行っていきます。
 また、折角ですのでゼミ旅行は台湾での学生交流や裁判所見学等も含めたプチ・GV的なスペシャルバージョンをご用意できるよう調整したいと思っています。また、皆さんのご要望に応じて、それ以外のゼミ旅行・ゼミコンパなどの活動も充実させていきたいと思います。行先・回数ともに皆さんの積極性次第です。台湾の美味しい小籠包とマンゴーアイスがあなたを待っている!(かも??)
教科書・参考書等
 さしあたり共通テキストとして、

 蔡秀卿・王泰升編『台湾法入門』(法律文化社・2016)

 を挙げておきます。これは各自必ず購入しておいてください。また、台湾に関する予備知識について自信がないという方には、

 周婉窈『増補版 図説 台湾の歴史』(平凡社・2013)
 遠流台湾館編『台湾史小事典(第三版)』(中国書店・2016)
 若林正丈『台湾の政治』(東京大学出版会・2008)

 を挙げておきます(これらはあくまで参考ですので購入義務はありません)。
 各法分野については個々の論文に当たることになりますので、論文リストをゼミ初回に配布したいと思います。
成績評価の方法・基準
 ゼミにおける平素点、及びレポート(ゼミ論文)によって評価します。(やむなく欠席される際は必ず事前連絡をお願いします。)
その他(質問・相談方法等)
 質問・相談はメールにても受け付けますし、研究室を直接訪ねていただいても構いません。(ただ不在の場合もありますので、事前に連絡頂いたほうが確実です。)メールはh-nishiのあとに@law.kyushu-u.ac.jpです。ゼミを選ぶにあたっての質問なども遠慮なくお寄せください。
事前/事後学修