行政学

最終更新日:2018年3月11日

授業科目名
行政学
標準年次
3・4
講義題目
行政学
開講学期
後 期
担当教員
嶋田 暁文(SHIMADA A.)
単位数
4単位
教  室
D105
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Public Administraion
Course Overview
Lecture on Public Administration of Central and Local Government.
履修条件
現時点での学力等は問いませんが、「できるだけ毎回出席し、真剣に学ぶ」という真摯な姿勢を持っている方に履修してほしいと思っています。
授業の目的
次々と噴出する公共的課題を解決していくためには、情報・財源・権限・人材・技術といったさまざまな資源を組み合わせながら、社会制御を行わなければなりません。そうした社会制御のメカニズムを具現化したものが「行政システム」です。
 本講義では、「法と行政」「政治と行政」「管理(組織)と行政」という三つの概念連関を意識しながら、「政治と行政」「国と地方」「政府と民間」という三つの視角から行政システムを考察していきます。
 本講義の目的は、@行政システムを体系的に理解する上で不可欠な各種「基礎概念」を把握すること、A行政システムを深く考察していく上で必要な「物の見方」を獲得すること、B真摯に勉学に打ち込むという態度を身につけることの三つです。
授業の概要・計画
<授業計画>
1.講義を始めるに当たって〜行政学とはいかなる学問か
2.行政の展開と守備範囲の拡大・見直し
3.官僚制論
4.法治行政の原理とその限界
5.政治と行政の関係
6.議院内閣制と内閣機能の強化
7.中央省庁の組織・定員管理と大部屋主義
8.中央省庁再編
9.公務員制度@〜総論&採用・昇進
10.公務員制度A〜退職・再就職
11. 公務員制度B〜公務員制度改革総論&政治任用
12.政策ネットワーク
13. NPO@〜NPOとは何か
14.NPOA〜NPOと行政の協働
15. 組織デザイン@〜組織と分業
16.組織デザインA〜事前的調整と事後的調整
17.行政組織の動態@〜形式的意思決定手続きとしての稟議制
18.行政組織の動態A〜行政組織と実質的意思決定
19.行政組織の動態B〜予算編成の過程と手続き
20.地方自治@〜地方自治総論@
21.地方自治A〜地方自治総論A
22.地方自治B〜地方分権改革@
23.地方自治C〜地方分権改革A
24. NPMとガバナンス
25.政策過程と政策作成
26.政策実施とストリートレベルの官僚制
27.政策評価と行政統制・行政責任
授業の進め方
講義形式です。できるだけ分かりやすく説明するつもりですが、大人数を相手にするため、どうしても一方的な授業にならざるを得ません。ですから、もしよく分からない部分があったら、授業終了後、気軽に質問しにきてください。(出席カードに質問を書いていただく機会も設けます。)
教科書・参考書等
講義内容をすべて網羅したテキストは存在しません。
そのため毎回の授業で、個別に関係文献について提示します。

なお、全般的な参考文献としては、以下のものがお勧めです。
・西尾勝『行政学(新版)』有斐閣、2001年。
・真渕勝『行政学』有斐閣、2009年。
・曽我謙吾『行政学』有斐閣、2013年。

また、拙著『みんなが幸せになるための公務員の働き方』学芸出版社、2014年には、この授業の中で伝えるさまざまな思考方法やその具体例が載っていますので、ご一読を強くお勧めします。
成績評価の方法・基準
「試験」(=穴埋め問題30点+記述問題70点)+「出席」(加点のみ)で、評価を行います。
*穴埋め問題は、授業中にキーワードとして強調します。
*記述問題については、出さない部分は明示します。逆に、特にそうした断りがない場合、出る可能性があるので注意してください。

上記のうち、「試験」は、本講義の目的である@行政システムを体系的に理解する上で不可欠な各種「基礎概念」を把握すること、A行政システムを深く考察していく上で必要な「物の見方」を獲得することに対応しています。
また、上記のうち、「出席」は、本講義の目的であるB真摯に勉学に打ち込むという態度を身につけることに対応しています。
その他(質問・相談方法等)
@単位を確実にとりたい方は、授業にきちんと出席することをおすすめします。

Aたまに、「この単位を落とすと卒業できないのでどうにかお願いします」という要望が出てきますが、いかなる事情であっても、「不可」を「可」に変更することはしません。(真面目に勉強した方々に申し訳ないので。)
その点は予めご了承ください。
事前/事後学修