法情報学

最終更新日:2018年10月1日

授業科目名
法情報学
標準年次
3・4
講義題目
人工知能(AI)と法
開講学期
後 期
担当教員
成原 慧(NARIHARA S.)
単位数
2単位
教  室
D105
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Legal Informatics
Course Overview
This lecture deals with Legal Informatics, especially Artificial Intelligence (AI) and Law.
履修条件
特にないが、憲法、民法、刑法、情報法等の講義を履修済みか、並行して履修していることが望ましい。
授業の目的
法情報学は、情報学の研究成果を参照しつつ、情報という視点から、法学及び法実務のあり方を捉える法分野である。本講義では、特に、最近の人工知能(AI)の研究開発と利活用の発展を踏まえ、AIという視点から法学及び法実務のあり方を捉え直すことを試みる。このことにより、今後の高度情報社会において法学を学習し、法実務に携わる上で必要となるAIをはじめとする情報通信技術(ICT)に関する基本的なリテラシー(知識・理解、汎用的技能)を修得するとともに、AIをはじめとするICTの発展に対応し得るよう、法学及び法実務のあり方を批判的に捉え直し、再構成する能力(態度・志向性、専門的技能)を獲得することを目標とする。
授業の概要・計画
授業は講義形式で進める。各回の授業計画は以下のとおり。なお、授業の進行状況や学生の要望などに応じて、授業計画を変更する可能性がある。

1.  イントロダクション
2.  AIの研究開発と利活用
3.  AIに関する法的問題と規範形成
4.  AIと法学
5.  AIと立法・行政
6.  AIと司法・法務
7.  AIと契約・商取引
8.  AIとプライバシー・個人情報保護
9.  データのバイアスと公平性
10.  AIと知的財産権
11.  AIと不法行為責任
12.  AIと刑事責任
13.  全体のまとめ
授業の進め方
毎回、教科書及びレジュメに即して授業を進める。できるだけ毎回の授業テーマに対応する教科書や参考書の範囲を読むなどして予習を行うとともに、授業後にレジュメやノートなどを見返して復習を行うことが望ましい。授業期間中に小レポート等の課題を出す可能性がある。
教科書・参考書等
教科書:弥永真生=宍戸常寿(編著)『ロボット・AIと法ーロボット・AI時代の法はどうなる』(有斐閣、2018年)
参考書:福田雅樹=林秀弥=成原慧(編著)『AIがつなげる社会−AIネットワーク時代の法・政策』(弘文堂、2017年)
平野晋『ロボット法―AIとヒトの共生にむけて』(弘文堂、2017年)
ウゴ・パガロ(著)、新保史生 (監訳)『ロボット法』(勁草書房、2018年)
山本龍彦(編)『AIと憲法』(日本経済新聞出版社、2018年)
成績評価の方法・基準
原則として期末試験に基づいて評価を行うが、必要に応じて、平常点(コメントシート、発言、課題等)を加味して評価を行うことがある。なお、成績評価にあたっては、「授業の目的」に記した目標の達成度を考慮する。
その他(質問・相談方法等)
授業後の教室での質問・相談、メールによる質問・相談、研究室に来訪しての質問・相談(要メールによる事前連絡)、いずれも歓迎する。詳しくは初回授業時に説明する。
担当教員のメールアドレスは、narihara[アットマーク]law.kyushu-u.ac.jp
事前/事後学修