政治学演習

最終更新日:2017年11月27日

授業科目名
政治学演習
標準年次
3・4
講義題目
日本における現代政治の分析−労働と貧困をめぐる政治
開講学期
通 年
担当教員
出水 薫(IZUMI K.)
単位数
4単位
教  室
E102
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Seminar on Political Studies
Course Overview
This class aims to discuss variety of phenomena from point of view with political studies through reading books and social field surveys.
履修条件
※以下のシラバス全体を、よく読んで、参加申込書の「志望理由」を書いてください。

(1)「問題」を欲している方、あるいは「問題」を適切に「かたち」にできるようになりたいという意欲をもっている方。
 あるいは「言葉の力」をたくましくしたいという意欲を持っている方。

(2)問題の「現場」を「楽し」める知的好奇心の旺盛な方。様々な現場の実務家や当事者と、対話したり共同作業をする機会が多数あります。

(3)サブ・ゼミや他ゼミとのかけもち参加歓迎です。2017年度は2名が他ゼミとのかけもちでした。

(4)過去と同様に、月例で弁護士のみなさんと社会問題についての調査・討議・合宿などをおこないます。卒業生には司法試験合格者がいます。法曹志望の方、大歓迎です。

(5)単位はいらないけれど参加したいという方、大歓迎です。例年1〜3名は単位のいらない参加者です。
※また例年、21世紀プログラムをはじめとして、他学部や他大学の学生さんが参加しています。2017年度は西南大学の学生さんと、社会人の九大研究員の方が参加していました。
授業の目的
(1)2017年度後期から2018年度前期までのテーマは、「日本における現代性政治の現状分析〜労働と貧困をめぐる政治」です。

(2)年度のテーマを超えて、私たちのゼミの一貫する目的は、何よりも、「世界は広く複雑で、そこには面白い人たちがいる」ということを学ぶことです。
 私たちのゼミは2018年度で18年目になります。この間、一貫して「書をもって街に出る」を、合言葉にしてきました。
 現場に行かなければ分からないことがあります。しかし現場に行けば、すべてが分かるわけではありません。むしろ「現実」の複雑さに困惑し、情報に溺れてしまいがちです。だから知識や観点を得るため、書をひもとくことが必要です。
 また多くのゼミ生が経験することですが、私たちのゼミは、多様な学外の「大人」と対話する機会が多くあります。その際、何を聞こことができるかは、事前にどれほど、対象について学んでいるかにかかっています。その点でも「座学」は、現場での体験的学びに不可欠です。
 参考までに、2017年度に語り合った人たちは下記のような人たちです。他大学の教員と学生、弁護士(司法修習生)、自治体議員、記録作家、新聞記者、編集者、映画監督、農家、漁師、NPO職員・・・。

(3)以上のような出会いと交流を通じて、広い意味での「政治」について議論していきます。また、そのために必要ないくつかの技法を学んでいきます。
 上記の「技法」としては、読むこと、インタビューすること、調べること、聞くこと、語ること、書くことなど、コミュニケーションのすべての局面にわたるものが含まれます。
授業の概要・計画
(1)2018年度前期は2017年度後期からのテーマである「日本における現代性政治の現状分析〜労働と貧困をめぐる政治」を引き続き学びます。前年度から参加しているみなさんで、予めテキストを選定しています。
 後期のテーマについては、夏休みの合宿で、翌年度前期までの一年間を対象として新たに、みんなで話し合って決めます。テキストもみんなで相談して決めます。

(2)2016年度は、長崎県対馬市と九大から補助金をもらい、過疎地の廃校を利活用するための調査・研究活動をおこないました。この調査・研究活動については、対馬市から表彰されました。
2017年度も、対馬市から資金を得て、ゼミの有志が調査・研究・共同実践活動をおこなっています。
 これらの活動は、インターンシップ的な性格の活動でもあります。

(3)卒業生を交えての同窓会ゼミや、弁護士や他大学の教員・学生と交流する催し物があります。
授業の進め方
(1)授業の内容はテキストの輪読と討論、現地調査の実施と討論の二つに大きく分けられます。

(2)通常のゼミでは、あらかじめフェイスブックまたはメーリングリストで共有しておいたレジュメをもとに討議します。

(3)現地調査・合宿は、その都度に幹事を決定し、幹事を中心に約束のとりつけ、宿所の確保などをおこない実施します。

(4)以上の活動に織り交ぜて、ゼミ論作成のための構想・草稿会もおこないます。

(5)毎回のゼミは以下のように進めます。

1)全体の事務連絡
2)各自の観点の確認と感想(全員一巡)
3)報告
4)討議
5)各自の感想と次回の観点の確認(全員一巡)
※20時終了厳守
教科書・参考書等
2017年度後期は、以下のテキストをやっています。

2018年度前期のテキストは、春合宿などで話し合って決めます。
※決定次第、シラバスを更新します。
成績評価の方法・基準
講義の目的として示している観点から、自他ともに、ゼミへの参加により変化するということが採点の基準です。

 具体的には、(1)ゼミでの報告と質疑への参加、(2)ゼミおよび諸行事への参加状況(※無断欠席と無断遅刻は、大幅に減点します。欠席や遅刻は、原則として前日までに届けなければなりません)などにも着目しつつ、評価します。

 なお参加者は、かならず「ゼミ論文」を作成してもらいます。年に5回ほどゼミ論文構想検討会をおこない、計画的に作成してもらいます。また原則として11月締め切りの『学生法政論集』に応募してもらい、それを元にゼミ論を完成してもらいます。
※2010年度からゼミ論文に替えて、ゼミ・ドキュメンタリー(15分以上30分以内の映像作品)を提出することもできます。

 以上を踏まえ以下の様な基準で採点します。
A:想定された水準を超えて、きわめて優秀
B:想定された水準を超えて、優秀
C:想定された水準を達成
D:想定された水準に満たない部分もあるが、単位は認定
F:単位を認定できない
その他(質問・相談方法等)
ゼミの相談は基本的にフェイスブックなどでもおこないます。
参加者は携帯以外のメールアドレスとフェイスブックのアカウントを持ってもらう必要があります。
事前/事後学修