政治史【政治動態分析T・基礎】

最終更新日:2018年12月13日

授業科目名
政治史【政治動態分析T・基礎】
標準年次
2
講義題目
欧州近現代政治史
開講学期
後 期
担当教員
熊野 直樹(KUMANO N.)
単位数
4単位
教  室
大講U
科目区分
基盤科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
 Modern political History of Europe
Course Overview
 This Course aims to familiarize students with history of World War I and World War II available for the study of modern history in Europe.
履修条件
 高校の世界史A及びB、日本史Aの教科書を、とりわけ近代史以降を中心に、必ず最低一度は通読しておいてください。本授業では、受講生がこの履修条件を満たしていることを前提として進めていきます。
授業の目的
 本授業の目的は、「知識・理解」及び「専門的分析能力」の観点から、以下の3点に集約されます。
 1.法学部生として最低限必要な近現代史の基礎的な史実を紹介することによって、基礎的な政治史上の知識を身につける。
 2.欧州近現代史の流れを大まかに紹介することによって、基礎的な政治史上の展開を理解する。
 3.社会科学、とりわけ政治史の理論や分析概念並びに歴史観を幅広く紹介することによって、政治史上の専門的な分析能力を身につける。
 以上です。
授業の概要・計画
 本授業は、欧州近現代政治史を中心に概観していきます。
 授業全体としては、グランドセオリーから見た欧州近現代政治史をマクロに概観していきます。そこでは、グランドセオリーとしての「世界システム」論を中心に、「国家社会主義」論や政治過程論を援用しながら、主にドイツを中心とした近現代政治史を概観していく予定です。特に第二次世界大戦に至る過程と独ソ戦を中心に概観していきます。また今年はドイツ革命勃発100周年にあたることから、ドイツ革命についても詳細に検討していく予定です。
 現段階では、以下の計画に基づいて授業を行う予定です。

 プロローグ
 第1章:グランドセオリーとしての「世界システム」論
 第2章:ドイツ帝国の「世界強国への道」と第一次世界大戦
 第3章:ナチ党の台頭と第二次世界大戦
 エピローグ
授業の進め方
 講義形式となります。
 板書を中心に授業を進めていきます。
 予習としては、履修条件で挙げた高校の歴史教科書の近現代史の部分をあらかじめ読んでおいてください。上述したように、本授業では、それを前提として授業を進めていきます。
 復習は、講義ノートや教科書を読み直すとともに、適宜、参考文献を紹介しますので、それらを読んでおいてください。
教科書・参考書等
【教科書・課題図書】
 熊野直樹・柴尾健一・山田良介・中島琢磨・北村厚・金哲『政治史への問い/政治史からの問い』法律文化社、2009年。
【参考書】
 熊野直樹・星乃治彦編『社会主義の世紀』法律文化社、2004年。
 田村栄子・星乃治彦編『ヴァイマル共和国の光芒』昭和堂、2007年。
 ジェフリー・ハーフ著、星乃治彦・臼杵陽・熊野直樹・北村厚・今井宏昌訳『ナチのプロパガンダとアラブ世界』岩波書店、2013年。
 田嶋信雄・工藤章編『ドイツと東アジア1890‐1945』東京大学出版会、2017年。
成績評価の方法・基準
 レポート(30点)と定期試験(70点)との総合によって評価します。
 冬休みに課題レポート(書評)を課します。なお、レポート提出をもって、定期試験の受験資格を付与しますので、くれぐれも注意してください。その際、いかなる理由があっても、レポートの締め切りの延長は認めません。
 レポートの課題等の詳細は、授業中に解説します。
 なお、レポートの要領は以下の通りです。

 課題:熊野直樹ほか『政治史への問い/政治史からの問い』法律文化社、2009年の書評。
 分量:2000字程度
 締め切り日:2019年1月15日(火曜日)17時(厳守)
 提出先:教務第二係


 定期試験においては、授業の目的である「知識・理解」及び「専門的分析能力」の観点から評価します。すなわち基礎的な政治史上の知識が身についているか、基礎的な政治史の展開を理解できているか、さらには政治史上の専門的な分析能力を身につけているか、といった観点から評価いたします。
 なお、成績評価に関しては、本授業では、いかなる理由があっても、救済措置は一切行いません。卒業年次の学生は、とりわけ注意しておいてください。
その他(質問・相談方法等)
 学習相談については、オフィスアワーに行うほか、質問には適宜応じます。
 レポートに関して、他人のレポートを書き写したり、他人に書き写させた場合、両者とも不正行為とみなし、授業の登録を取り消します。
事前/事後学修