西洋法制史

最終更新日:2018年3月13日

授業科目名
西洋法制史
標準年次
3・4
講義題目
西洋前近代法史
開講学期
後 期
担当教員
直江 眞一 (NAOE S.)
単位数
4単位
教  室
E109
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Western Legal History
Course Overview
This Course provides students with a general view of the Western Legal History from the early medieval ages to the 16th century, focusing on the 12th century Renaissance.
履修条件
とくになし。
他学部生も履修可。
授業の目的
A.専門的知識・技能の点では、近・現代法とは異なる西洋前近代法の有する歴史的性格の理解、また法および法学の西洋的伝統の形成についての考察
B.汎用的技能の点では、コモン・ロー(イングランド法)とシヴィル・ロー(ヨーロッパ大陸法)の比較
C.態度・志向性の点では、毎回の授業における質問カードを通しての積極的な授業参加 
授業の概要・計画
転換期としての12世紀(「12世紀ルネサンス」)を中心に、学識法(中世ローマ法および教会法)の形成と展開、イングランド法とヨーロッパ大陸法の比較の観点から見た法制度の変容等について講述する。具体的には次の章立てから成る。

序章:西洋法制史とはどのような学問か(2回)
第1章:ゲルマン部族法典――初期中世の法(3回)
第2章:ローマ法大全(1回)
第3章:中世ローマ法学――学識法その1(2回)
第4章:教会法――学識法その2(5回)
第5章:コモン・ローとシヴィル・ロー(2回)
第6章:イングランドにおけるコモン・ローの形成(12回)
第7章:人文主義法学(1回)
第8章:ドイツにおけるローマ法の継受(1回)
第9章:フランス法の形成(1回)
授業の進め方
担当教員作成のレジュメにしたがって授業を進める。史資料についても適宜プリントを配布する。また視覚的に理解を容易にするためにスライドを多用する。基本的に講義形式で進めるが、質疑応答を通して、また質問カード(出席カードを兼ねる)を用いて、できるだけ双方向の授業になるように努める。」
教科書・参考書等
教科書は用いない。
参考書として、以下のものがある。
高山・池上編『西洋中世学入門』(東大出版会)
勝田・森・山内編『西洋法制史』(ミネルヴァ書房)
ヴァン・カネヘム著・小山貞夫訳『裁判官・立法者・大学教授』(ミネルヴァ書房)など。
詳細な参考文献一覧は「序章」において紹介する。
成績評価の方法・基準
出席状況(30点)と期末試験(70点)により、総合的に判定する。出席状況については、上記「授業の目的」欄の「観点C」に照らして質問カードを通して評価する。試験においては、同「観点A」および「観点B」に基づいて答案を評価する。
その他(質問・相談方法等)
メールでアポイントメントをとった上で、質問・相談に応じる。
事前/事後学修