刑事訴訟法実務特殊講義U

最終更新日:2018年3月15日

授業科目名
刑事訴訟法実務特殊講義U
標準年次
3・4
講義題目
弁護人から見た刑事手続
開講学期
後 期
担当教員
藤村 元気 (Fujimura G.)
単位数
2単位
教  室
D108
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Special Lecture on Criminal Procedure Law in Practice U
Course Overview
Criminal proceedings at the view of the defense counsel
履修条件
 特にありませんが、刑事手続の実務を学びますので、刑事訴訟法を履修していること(または現に履修中であること)が望ましいです。
授業の目的
 弁護人の立場から刑事手続(捜査から公判まで)を俯瞰し、刑事手続の実務の現状と課題を学ぶことによって、学術的観点のみならず実務的観点から刑事訴訟法に対する理解を深めることを目的とします。前期は基本的な項目を取り上げ、後期は発展的・実務的な項目を取り上げます。
授業の概要・計画
 冒頭の講義で刑事手続における弁護人の役割を学んだうえで、刑事訴訟法の基本原理を踏まえた捜査から公判までの刑事手続の概要を習得します。その後、刑事手続の流れに沿って、以下の各項目について、担当教員が担当した事件を含む実際の事件を素材としながら解説を行い、併せて討議課題を受講生と一緒に議論します。前期は基本的な項目を学び、後期は発展的・実務的な項目を学びます。前期と後期で取り上げる項目に多少の違いがありますが、通年講義ではありません。
[前期の講義予定]
(1) 刑事手続における弁護人の役割(基礎編)
(2) 刑事手続概観(捜査編)
(3) 接 見
(4) 起訴前の弁護活動1(身体拘束からの早期解放をめざす弁護活動・基礎編)
(5) 起訴前の弁護活動2(不起訴処分をめざす弁護活動・基礎編)
(6) 刑事手続概観(公判編)
(7) 保 釈
(8) 伝聞法則(証拠能力・証明力)
(9) 違法収集証拠
(10) 証人尋問
(11) 公判における弁護活動1(無罪を争う弁護活動・基礎編)
(12) 公判における弁護活動2(情状弁護活動・基礎編)
[後期の講義予定]
(1) 刑事手続における弁護人の役割(応用編)
(2) 逮捕・勾留に関する諸問題
(3) 起訴前の弁護活動(応用編)
(4) 自白の任意性と信用性・取り調べの可視化
(5) 公判における弁護活動(応用編)
(6) 刑事裁判における量刑のあり方
(7) 国選弁護と私選弁護
(8) 公判前整理手続
(9) 裁判員裁判
(10) 外国人事件
(11) 少年事件
(12) 刑事控訴審
授業の進め方
 冒頭の講義で刑事手続の全体像を俯瞰し、刑事手続における弁護人の役割について理解を深めます。そのうえで、刑事手続の各項目について、実際の事件(担当教員が実際に担当した事件)を素材として学びます。
教科書・参考書等
 特定の教科書は用いません。講義の都度、レジュメを配布します。参考図書は講義の中で紹介します。
成績評価の方法・基準
 講義の出席状況、講義に臨む姿勢(講義時の討論の姿勢)およびレポート提出(学期末試験の代わりとなるもの)によって成績評価を行います。
その他(質問・相談方法等)
 授業のやり方は前期・後期ともに同じですが、前期は基礎的な項目を学び、後期は発展的な項目を学びますので、前期と後期では取り上げる項目に違いがあります。通年で受講しても、前期のみ・後期のみの受講でも差し支えありません。
事前/事後学修