ドイツ法特殊講義

最終更新日:2018年10月3日

授業科目名
ドイツ法特殊講義
標準年次
3・4
講義題目
日本民法改正へのドイツ民法典の影響
開講学期
後 期
担当教員
野田 龍一(NODA R.)
単位数
2単位
教  室
D109
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Special Lecture on German Law
Course Overview
This lecture aims to study the Japanese revised Civil Code which will come into effect on April 1, 2010 from the perspective of the German Civil Code and the European legal history as its foundation.
履修条件
15回すべてに出席できる皆さん。
ドイツ語の素養は不要です。
授業の目的
わが国では、2020年4月1日から改正民法が施行されます。今回の改正にあたっては、ドイツ民法典が、参照された重要な諸法典の1つです。ドイツ民法典の土台としてのヨーロッパの法史をも踏まえて、ドイツ民法典が改正民法に与えた影響を研究します。
授業の概要・計画


 第1回:不法行為債権の消滅時効と除斥期間
 第2回:契約の構造と契約の解釈・約款規制
 第3回:信義則とその具体的適用
 第4回:条件・期限・負担
 第5回:要素の錯誤・動機錯誤・性状錯誤
 第6回:抗弁権の諸機能
 第7回:損害賠償額の予定と裁判官の介入
 第8回:保証債務をめぐる諸問題
 第9回:贈与とその撤回・取消・解除
 第10回:代理と委任
 第11回:要物契約の諾成契約化
 第12回:売買・請負における契約不適合
 第13回:事業変更と不安の抗弁
 第14回:和解と和解の前提の錯誤
 第15回:民法と消費者契約法との交錯
 筆記試験を、最終回に実施します
授業の進め方
 (1)個々のテーマについて、わが国の条文・学説・判例を復習します。
 (2)今回の改正で、何が変わるのかあるいは変わらないのかを学修します。
 (3)ドイツ民法典各条が、今回の改正に及ぼした影響を確認します。
 (4)ドイツ民法典各条のヨーロッパ法史における系譜を学修します。
教科書・参考書等


教科書は使用しません。毎回配布するプリントでもって教科書に代えます。
国内外の参考書については、講義中に紹介します。
成績評価の方法・基準
集中講義最終回に実施する筆記試験のみでもって評価します。
その他(質問・相談方法等)


年末年始の集中講義です。皆さんの積極的ご参加をお待ちしています。
事前/事後学修