国際政治学特殊講義

最終更新日:2018年10月3日

授業科目名
国際政治学特殊講義
標準年次
3・4
講義題目
ゲーム理論と政治分析
開講学期
後 期
担当教員
籠谷 公司(KAGOTANI K.)
単位数
2単位
教  室
E109
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Special Lecture on International Political Science
Course Overview
This is an introductory course of game theory and political analysis. The three main goals are (1) to understand the basics of game theory, (2) to construct and solve the game to analyze social issues, and (3) learn the examples in political science. I usually give lectures and sometimes ask students to tackle a series of exercises.
履修条件
 1年生の間に政治学の基礎を習得しているほうが望ましいですが、履修に先立つ知識を必要としていません。四則計算と簡単な数学を用いますが、難しい数学を使うことはありません。留学生の方は、日本語を十分に理解できないと難しいかもしれません。私は日本語と英語だけしか話せませんので、それ以外での言語で質疑応答はできません。この点だけは注意してください。
授業の目的
「ゲーム」と聞くと、囲碁、将棋、チェス、オセロ、トランプ、テレビゲームなどを思い浮かべるかもしれません。しかしながら、男女の恋愛、企業の競争、政党間の駆け引き、国家間の外交交渉といった社会で起こる状況の多くも、これらのゲームと本質的に同じ構造を持っています。「ゲーム」に共通する構造とは、相手の出方を踏まえて自分にとって最適な行動は何かと考えながら、複数の主体が自身の目的を達成するために意思決定を行うことを意味します。つまり、ゲーム理論は、こうした相互に依存した意思決定を分析する数学的道具です。この授業は、ゲーム理論の基本的な考え方を学び、社会で起こる問題を実際に分析する方法を身につけることを目的とします。
授業の概要・計画
授業は、以下の目的を達成するために行います。到達目標は、(1)ゲーム理論の基礎を理解すること、(2)社会問題を扱った問題文に沿ってゲームを組み立て、解を求めること、(3)政治問題への応用例を理解することにあります。授業は講義のコマと問題演習のコマからなります。問題演習は6つ用意してあり、最初の45分で解答してもらい、残りの45分で解説を行う形で進めていきます。
第1回:イントロダクション(モデルとは何か)
第2回:展開型ゲーム(1)
第3回:問題演習(1)
第4回:展開型ゲーム(2)
第5回:問題演習(2)
第6回:問題演習(3)
第7回:戦略型ゲーム(1)
第8回:戦略型ゲーム(2)
第9回:戦略型ゲーム(3)
第10回:問題演習(4)
第11回:問題演習(5)
第12回:繰り返しゲーム(1)
第13回:繰り返しゲーム(2)
第14回:問題演習(6)
第15回:質疑応答とまとめ
授業の進め方
講義形式ならびに問題演習形式で行う。
教科書・参考書等
教科書:指定しません。
参考図書:ロバート・ギボンズ(1995)『経済学のためのゲーム理論入門』創文社.
参考図書:ジェイムズ・モロー(2016)『政治学のためのゲーム理論』勁草書房.
成績評価の方法・基準
試験(100%)
その他(質問・相談方法等)
事前/事後学修