労働法演習

最終更新日:2018年11月28日

授業科目名
労働法演習
標準年次
3・4
講義題目
労働契約をめぐる現代的課題
開講学期
通 年
担当教員
新屋敷 恵美子(SHINYASHIKI E.)
単位数
4単位
教  室
演習室3
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Employment and Labour Law
Course Overview
履修条件
履修が済んでいない学生は、労働法(前期開講)を受講して下さい。(特に条件というというわけではありませんが、演習では、憲法、民法(債権法)、行政法、刑法についての基礎的な知識を前提としています〔不足を感じる場合には、各自で適宜それらの科目を履修したり勉強するようにしてください〕)。
授業の目的
このゼミでは、受講生の関心に拠りつつ、労働契約をめぐる現代的な課題を取り上げ、受講生が調査、報告し、法的思考を具体的に展開したり、労働法の意義や限界を見出していきます。また、判例の分析と一般的な理論・政策的考察と両方を行い、両方の視点から課題を捉えられるようにします。さらに、自分が分析したことをどのように他者に伝えるのか、他のゼミ生との議論の仕方など、表現面での力を養うことも目的の一つです。
授業の概要・計画
 今年度は、たとえば、労働者の募集と労働条件決定のあり方(労働条件が想定していたものと違っているといった場合の問題の処理)、外国人労働者、労働時間、育児休業、介護休業(介護と仕事の両立)、病気休職・職場復帰(たとえばがんの治療と仕事の両立)、有期・パート・派遣労働者と労働条件格差(正社員との間の)、職場におけるハラスメント、債権法改正と労働法、など理論や政策動向から注目のトピックを、受講生の関心で取り上げて、調査・報告してもらいます(1人1テーマ、責任をもって取り組んでもらいます。)。
授業の進め方
 前期は、たとえば、「有期労働契約と平等取扱」など、理論的、政策的、一般的なトピックを受講生の関心に従って決めた上で、調査・報告します。ここでは、日本語で出版されている外国法の研究報告書なども参照しながら、どういうことが問題なのか、どういう解決が考えられるのか、を広い視野から明らかにしていきます。
 後期は、たとえば、パートや有期の労働条件の不合理性(パート法8条、労契法20条)を判断した最新判例を取り上げて、法的に細かく分析し、ゼミで報告、議論します。
 前期も後期も、1コマ(時間自体は毎週延長しています)1人報告のペースです(人数が多くなると、グループ報告になります。)。
 最終的に、各ゼミ生のテーマで、ゼミ論を2月に書き上げて提出し、ゼミ論集に纏めます。
教科書・参考書等
特になし。
各回に指定・配布。
成績評価の方法・基準
平常点(ゼミへの出席・報告内容・議論への参加)とゼミ論の内容による。
その他(質問・相談方法等)
オープンゼミの際に質問があればしてください。
また、研究室でも対応します(事前に連絡をください。メールアドレスについては、事務の方にお尋ねください。)。
事前/事後学修