政治史【政治動態分析T・基礎】

最終更新日:2019年12月13日

授業科目名
政治史【政治動態分析T・基礎】
標準年次
2
講義題目
ヨーロッパ近現代政治史
開講学期
後 期
担当教員
熊野 直樹(KUMANO N.)
単位数
4単位
教  室
大講義室2
科目区分
基盤科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
 Modern political History of Europe
Course Overview
 This Course aims to familiarize students with history of World War I and World War II available for the study of modern history in Europe.
履修条件
 高校の世界史A及びB,日本史Aの教科書を、とりわけ近代以降を中心に、必ず最低一度は精読しておいてください。本授業では、受講生がこの履修条件を満たしていることを前提として進めていきます。
授業の目的
 本授業の目的は、「知識・理解」及び「専門的分析能力」の観点から、以下の3点に集約されます。
 1.法学部生として最低限必要な近現代史の基礎的な史実を紹介することによって、基礎的な政治史上の知識を身につける。
 2.ヨーロッパ近現代史の流れを大まかに紹介することによって、基礎的な政治史上の展開を理解する。
 3.社会科学、とりわけ政治史の理論や分析概念並びに歴史観を幅広く紹介することによって、政治史上の専門的な分析能力を身につける。
 以上です。
授業の概要・計画
 本授業は、ヨーロッパ近現代政治史を中心に概観していきます。
 授業全体としては、グランドセオリーとしての「世界システム」論を中心に、「国家社会主義」論や政治過程論を援用しながら、主にドイツを中心とした近現代政治史を概観していきます。また今年はヴァイマル共和国成立100周年にあたることから、ヴァイマル憲法とヴァイマル共和国についても詳細に検討していく予定です。
 現段階では、以下の計画に基づいて授業を行う予定です。

 プロローグ
 第1章:グランドセオリーとしての「世界システム」論
 第2章:ドイツ帝国の「世界強国への道」と第一次世界大戦
 第3章:ナチズムの台頭と第二次世界大戦
 エピローグ
授業の進め方
 講義形式となりますが、板書を中心に授業内容を解説していきます。
 予習としては、履修条件で挙げたように高校の歴史教科書の近現代部分をあらかじめ読んでおいてください。上述したように本授業では、それを前提として授業を進めていきます。
 復習は、講義ノートを読み直すとともに、適宜、参考図書を紹介しますので、それらを読んでおいてください。
教科書・参考書等
【教科書・課題図書】
 熊野直樹・柴尾健一・山田良介・中島琢磨・北村厚・金哲『政治史への問い/政治史からの問い』法律文化社、2009年。
【参考書】
 熊野直樹・星乃治彦編『社会主義の世紀』法律文化社、2004年。
 田村栄子・星乃治彦編『ヴァイマル共和国の光芒』昭和堂、2007年。
 田嶋信雄・工藤章編『ドイツと東アジア1890−1945』東京大学出版会、2017年。
成績評価の方法・基準
 レポート(30点)と定期試験(70点)との総合評価によって評価します。
 冬休みに課題レポート(書評)を課します。なお、レポート提出をもって、定期試験の受験資格を付与しますので、くれぐれも注意してください。その際、いかなる理由があっても、レポートの締め切りの延長は認めません。

 レポートの課題等については、以下の通りです。
課題:熊野直樹他『政治史への問い/政治史からの問い』法律文化社、2009年の書評。
分量:2000字程度(A4サイズ1〜2枚)
締切日:2020年1月14日(火)17時(厳守)
提出先:教務第二係

 定期試験においては、授業の目的である「知識・理解」及び「専門的分析能力」の観点から評価します。すなわち基礎的な政治史上の知識が身についているか、基礎的な政治史の展開を理解できているか、さらには政治史上の専門的な分析能力を身につけているか、最後にそれらを論理的な文章として表現できるか、といった観点から評価します。
 なお、成績評価に関しては、本授業ではいかなる理由があっても、救済措置は一切行いません。卒業年次の学生は、とりわけ注意しておいてください。
その他(質問・相談方法等)
 学習相談については、オフィスアワーに行うほか、質問には適宜応じます。
 レポートに関して、他人のレポートを書き写したり、他人に書き写させた場合は、両者とも不正行為とみなし、授業の登録を取り消します。
事前/事後学修