法律学特別演習

最終更新日:2019年10月21日

授業科目名
法律学特別演習
標準年次
2
講義題目
法律学学修の基礎
開講学期
後 期
担当教員
岩下 祐子(IWASHITA Y.)
単位数
2単位
教  室
D-108
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Course Overview
The seminar for candidates for regal professions
履修条件
本ゼミは,主として,法学部を早期卒業し法科大学院への進学を希望する学生に対する演習
としての位置付けを有しますから,相応の学習意欲を有することが望ましいと思います。特に,
前期の法政基礎演習と異なって論文作成を行いますので,途中で心折れることなく,努力し続
けることが必要です。また,基本書の通読や参考判例・参考論文等を自ら収集し読むことが苦
にならないことが望ましいと考えます。さらに,実務においては,自ら考え,これを発言ない
し起案することが求められますから,自ら考え,積極的に発言する方が望ましいと思います。
授業の目的
本ゼミでは,主として,法律実務家を視野に入れた学修を希望する学生に対して,法律及び
判例の存在意義,判例の理解の仕方等法律学の初歩的な部分を学修していただきたいと考えて
います。また,本格的に始まる法律専門科目の講義と並行して,自身が学ぶ法的思考を具体的
事例に適用し,それを文章に表すためにはどうすればよいのかを意識して学修してもらいたい
と思っています。
さらに,本ゼミでは,専らゼミ形式を想定していますので,受講生がこのゼミを通じて,判
例を検索し,あるいは文献を調査する能力,判例・文献等を要約し,端的にレジュメにまとめ
上げる能力,レジュメとしてまとめたものをゼミ生及び教員に対して説明する能力,毎回のゼ
ミの報告内容を的確に理解し,事案の問題点を踏まえた上での自分の意見や考え方を相手に伝
える能力の習得をめざします。
授業の概要・計画
第1回 オリエンテーション
第2回 条文の読み方
第3回 基本書や参考書の位置づけ
第4回 判例の読み方
第5回 民法総則
第6回 民法総則2
第7回 民法物権
第8回 刑法総論
第9回 刑法総論2
第10回 刑法各論1
第11回 刑法各論2
授業の進め方
第5回目以降は,当該分野の事例問題を出題し,ゼミの1週間前までに答案を作成して提出
していただき,これを添削して返却する方法を考えています。
ゼミ時は,当該事例において参照すべき判例等について報告者に報告してもらい,判例の正
確な理解を確認します。その上で,当該判例を下地とした事例問題について,どのように答案
を書いてくかをディスカッションして検討します。
教科書・参考書等
民事法及び刑事法とも,特に教科書は指定しません(授業で使用する教科書を使用していただ
いて構いません。)。ただし,必ず基本書を通読するようにしてください。
成績評価の方法・基準
(1)ゼミのために作成する答案 40%
(2)判例の事前準備・報告 20%
(3)出席状況 10%
(4)期末試験 30%
その他(質問・相談方法等)
前期の法政基礎演習とは異なり,法律学を学ぶとは何かということを意識しながら答案を書
くことに,少しずつ慣れていく作業をしていきたいと思っています。答案を書くというと,勉
強が進んでからと思いがちですが,まず書いてみることが重要です。その習慣づけとして本ゼ
ミを利用し,研鑽を積んでいただければと思います。
事前/事後学修