中国法演習

最終更新日:2019年11月15日

授業科目名
中国法演習
標準年次
3・4
講義題目
中国法の最前線
開講学期
通 年
担当教員
西 英昭 (NISHI H.)
単位数
4単位
教  室
2号館2階 第5演習室
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Advanced Chinese (PRC) law
Course Overview
This seminar will discuss and examine various issues in Chinese Law.
履修条件
 特にありません(中国語はできなくて構いません。勿論できればなお良し、ですが)。
 留学生の方の参加は排除しませんが、ゼミの発表や討論に耐える十分な日本語能力を身につけておいてください。
授業の目的
 中華人民共和国が日本にとって否応無く向き合わざるを得ない隣国である事は今更説明するまでも無いことと思います。しかし、経済面で非常に密接な関係が展開する一方、法制度やその実態に関する知識は未だ広く共有されているとは言えない情況にあります。訳も分からず、訳の分からない相手と向き合うのは、あまりにも不用意な行動ではないでしょうか。本ゼミではこうした中華人民共和国の法制度について、それらが直面している現代的な課題を含め、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。
授業の概要・計画
 参加される皆さんの興味関心はおそらく相当広範囲に分布する(時には法学を超えて政治学や経済学、さらにはその他の分野)でしょうし、前提知識もあまりないという方が多いと思います。ですので、最初数回はリサーチ方法や発表の仕方・論文の書き方についてのレクチャーを行い、その後は共通テキストの輪読(何を読むかについては皆さんの希望を聞いて決めたいと思います)、ないしは各自の関心に基づいた自由な個人発表などを行っていただこうと思います。その際には適宜関連文献を加えつつ、背景となる知識を確認しながら進めていきたいと思います。報告の際は少なくとも取り扱うテーマについて日本語で発表されている論文についてはこれを網羅的に整理した上で発表をしていただき、それに基づいて議論を深めたいと思います。後期は基本的にはゼミ論文執筆に向けての発表をお願いしようと思います。
授業の進め方
 ゼミの運営は基本的に皆さんの自主性に任されますので、先生が何か適当に用意してくれるだろうというような受身の姿勢ではなく、積極的に「こういうことをやってみたい」という意欲のある皆さんを歓迎します。皆さんからの積極的な要望にはどしどしお応えしたいと思いますが、逆に特に要望がないということなら、皆さんが得られる成果もその分少なくなってしまいます。発表の仕方については相談に応じますし、各自の発表に必要な文献指導はその都度行っていきます。
教科書・参考書等
 現段階では特に指定しませんが、中華人民共和国法に関する予備知識について自信がないという方には、

 高見澤磨・鈴木賢・宇田川幸則『現代中国法入門(第7版)』(有斐閣・2016、早ければ年度明けに第8版が出るかも知れません)
 高見澤磨・鈴木賢『要説 中国法』(東京大学出版会・2017)
 小口彦太・田中信行『現代中国法(第2版)』(成文堂・2012)
 田中信行編『入門中国法(第2版)』(弘文堂・2019)

 を挙げておきます(これらはあくまで参考ですので購入義務はありません)。
成績評価の方法・基準
 ゼミにおける平素点、及びレポート(ゼミ論文)によって評価します。(やむなく欠席される際は必ず下記メールアドレスあてに事前連絡をお願いします。)
その他(質問・相談方法等)
 質問・相談はメールでも受け付けますし、研究室を直接訪ねていただいても構いません。(ただ不在の場合もありますので、事前に連絡頂いたほうが確実です。)メールはh-nishiのあとに@law.kyushu-u.ac.jpです。ゼミを選ぶにあたっての質問なども遠慮なくお寄せください。
事前/事後学修