Course Title |
Seminar on social security law. |
Course Overview |
We discuss about case law and policy about social security law. |
履修条件 |
特にありません。 |
授業の目的 |
社会保障が私たちの暮らしに密着している一方で,政治的・政策課題としての重要性が高いことは言うまでもないでしょう。社会と国家の在り方によって規定される社会保障法は,社会と国家の変化に無関心でいられません。社会が変化すれば社会保障法も変化せざるを得ませんし,社会保障法が変化すれば社会が変化することもあります。 この演習では,近年の社会変化に対して社会保障法がどのような対応を取っているのか,取ろうとしているのかを考えます。そのためには,社会保障法が前提条件としてきた社会とはどのようなものであったのか,社会保障法の基本的な考え方はどのようなものか,社会はどのように変化しようとしているのか,社会の変化に社会保障がどのように対応しようとしているのかを考える必要があります。それには基本的な知識を習得することはもちろんのこと,どのように変わらなければならないのか,多様な角度から検討する必要があります。 学修の観点からは、(1)報告とその準備の作法を習得すること、(2)ディスカッションの方法を習得すること、(3)一つの物事を深く、且つ、多面的に考えることを目的としています。 |
授業の概要・計画 |
社会保障法の基本的な考え方を理解している受講生は少ないでしょうから,前期は指定されたテキストを通して報告してもらい,現行法の正しい理解を得ることを目的とします。 後期はテーマを指定し,報告者グループでレポートを作成して全員で検討します。 |
授業の進め方 |
◆前期はテキストの論点に即し,(1) 論点の整理,(2)現行法の正確な理解をします。想定される論点は次の通りです。 ・地域における高齢者の住まい,医療,介護 ・子育てと仕事 ・家族の変化−内縁,同性婚,無戸籍,離婚,未婚 ・虐待−児童,障害者,高齢者 ・働き方の変化−自営と雇用,短時間労働,マルチジョブホルダー ・外国人 ・合理的配慮 ・子どもの貧困 ・若者と年金,単身高齢者の貧困 ・生活保護のセーフティネット機能と憲法,民法 ・医療の保障 ◆後期は報告グループを作り,指定するテーマについて,裁判例の分析を通じて共同でレポートを作成してもらいます。レポートの作成にはmoodleを活用します。指定するテーマは受講生の問題関心によりますが,おおむね前期課題と同内容です。 ◆これらとは別に,社会福祉施設や行政機関などの見学を行うことがあります。 |
教科書・参考書等 |
増田幸弘・三輪まどか・根岸忠編著『変わる福祉社会の論点[第2版] 』(信山社,2019年) 『社会保障法令便覧』 |
成績評価の方法・基準 |
平常の受講態度、報告内容等を総合的に考慮します。欠席する場合には必ず事前に連絡してください。 |
その他(質問・相談方法等) |
講義の内容やゼミの報告準備などについて質問等がある場合には、個別に連絡してください。連絡方法はゼミ内でお伝えします(おそらくLINEグループをつくります)。 |
事前/事後学修 |
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