Course Title |
Criminal policy |
Course Overview |
In this course we descuss the couse of the crime, responding to crime and contemporary issues of criminal policy. |
履修条件 |
履修条件は特にない。もっとも、刑法・刑事訴訟法・少年法などの刑事法科目をすでに受講しているか受講中であった方が理解をより一層深めることができる。
【2020年4月28日追記】 この授業を受講する人は、Moodleにて「2020年度前期・火3金2・刑事政策(武内 謙治)」(下記ウェブサイト)に自己登録してください。オンライン講義の具体的な実施方法についても、Moodleにて随時お知らせします。 https://moodle.s.kyushu-u.ac.jp/course/view.php?id=21507
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授業の目的 |
刑事政策(学)は、(1)「犯罪」現象とそれへの対応を図る制度(刑事司法およびその近隣領域にある諸制度)の構造と仕組みを正確に理解した上で、(2)それが現実に果たしている機能や機能を確認し、(3)その制度を何らかの形で変容させることの可能性と是非を考察するものである。 この授業で修得が目指されるのは、下記の事項である。
A.知識・理解: (1)「犯罪」現象、「犯罪」への対応を図る諸制度に関する正確な知識と理解 (2)「犯罪」現象とそれへの対応策をめぐる諸理論に関する正確な知識と理解 (3)「犯罪」現象への現在の対応策の課題に関する正確な知識と理解
B.専門的技能 (1)「犯罪」現象への対応策の基盤に据えられている「事実」と「価値」を抽出できるようにする。 (2)「犯罪」現象への対応策の基盤に据えられている「事実」を分析し、真偽を判断できるようにする。 (3)「犯罪」現象への対応策の基盤に据えられている「価値」を分析し、真偽を判断できるようにする。 (4)科学的な「事実」と体系的な価値判断の上で「犯罪」現象への対応のあり方を説得的に展開できるようにする。
C.汎用的技能 (1)社会事象や問題を多角的に考察できるようにする。 (2)社会的な事象や問題の複雑さや多面性を理解できるようにする。 (3)複雑で多面的である社会的な事象や問題の解決を導くのに説得的な思考方法や判断方法をとれるようにする。 (4)説得力ある思考や判断を口頭および文章で表現できるようにする。
D.態度・志向性 (1)「犯罪」現象への望ましいあり方について主体的に考えることができるようにする。 |
授業の概要・計画 |
(授業の概要) 犯罪現象のとらえ方(犯罪原因論)とその対応制度(対策論、刑事制度論)を可能な限り体系的に検討していく。 刑事制度論の検討にあたっては、現在の制度の仕組みを正確に理解した上で、その課題を探り、改革の方向性を検討していく。
(授業計画) おおまかには、
・「刑事政策(学)」とはなにか? ・犯罪現象をみるための基礎知識 ・犯罪現象のとらえ方 ・犯罪現象への対応(刑事制度による対応) ・犯罪現象への対応(刑事制度以外の(社会的)制度による対応)
に分けた上で、検討を進めていく。 |
授業の進め方 |
講義形式によるが、可能な限り双方向性をもった授業にする。 受講者に考えてきてもらいたい問題を、事前に示す。それを踏まえつつ、講義を行う。 参加者には積極的に質問を行い、回答を求めていく。どのような回答であっても刑事政策学につなげて授業を行うので、参加者は安心して、かつ積極的に、授業に参加してもらいたい。 |
教科書・参考書等 |
【教科書】 武内謙治=本庄武『刑事政策学』(日本評論社、2019年) http://hdl.handle.net/2324/1001687321
【参考書】 (1)本庄武=武内謙治『刑罰制度改革の前に考えておくべきこと』(日本評論社、2017年) (2)『令和元年版 犯罪白書』(2019年) http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/66/nfm/mokuji.html
*教科書は、各自で必ず入手のこと。 *講義で用いる講義案と事前の課題は、Moodleを用いてダウンロードできるようにする。これらは印刷配付を行わないので、各自でダウンロードの上準備すること。 |
成績評価の方法・基準 |
【2020年6月28日修正】
【成績評価の方法】 [1]レポート [2]リアクション・ペーパーおよび小テスト
【成績評価の基準】 [1]70%:レポートによる。 [2]30%:リアクション・ペーパーおよび小テストの結果による。 成績評価は、上記「授業の目的」で示した事項に沿って行う。 |
その他(質問・相談方法等) |
講義は、毎回、「その日、その場所でしか生まれない」やりとりを通して進めていく。一緒に思考し、考えていく講義を目指す。是非積極的に講義に参加してもらいたい。 授業に関連する質問は歓迎する。講義直後につかまえたり、メールを用いるなど、方法は自由でよい。いうまでもないことだが、研究室を訪れる場合には、事前に連絡があった方が時間の確保が確実である。 時間を効率よく使う目的から、質問への回答を講義中に行うことがあることを予め了承してもらいたい。 |
事前/事後学修 |
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