法政基礎演習

最終更新日:2020年3月5日

授業科目名
法政基礎演習
標準年次
2
講義題目
民事手続法の基礎
開講学期
前 期
担当教員
浅野 雄太 (ASANO Y.)
単位数
2単位
教  室
科目区分
入門科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title

Introductory Seminar on Legal and Political Studies
Course Overview
This course aims to give an overview on civil procedure law (Including civil excution and provisional remedies)
履修条件
議論に積極的に参加し、また法律について学習する意欲があること
授業の目的
●法政基礎演習の共通目標
 この授業科目は、少人数のゼミ形式により、
 (1)リサーチ・分析能力、
 (2)ディスカッション・プレゼンテーション能力、
 (3)レポート・論文作成能力、
という、将来どのような進路をとっても必ず要求される能力の伸張を目指す。

●本演習の目的
 本演習は、民事訴訟法をはじめとする民事手続法について、報告や議論、レポート、また実際の裁判を見てもらうことを通じて理解を深めていくことを目的とする。
お金を返してもらう、不動産から立ち退いてもらうなどの要求を実現するためには、それに対応する権利が必要となる。そして、当事者間で争いがある場合には、時には裁判を通じてその権利が実現されることとなる。
 ところで、民法などの試験問題では、そのような権利を基礎づける契約などについて、当然存在することを前提に出題している場合が多い。しかし、昨年LPセミナーの模擬裁判に参加された方なら印象に残っていると思われるが、裁判では、実際に判決を出す裁判官は契約の場に立ち会ったわけではないので、原則として証拠からこれを証明することが必要となり、そしてそれが真実と合致するとは限らない。証明ができなければ、仮に真実は契約があり、したがって権利があるとしても、その権利は「絵に描いた餅」となってしまう。
 このように、民事手続法は、1年生から民法等を通じて学んできた権利をどのようにして実現するか、すなわち「絵に描いた餅」を「現実の餅」とするかを定めた法律である。民事手続法の詳細は3回生向けの授業に譲るが、本演習は、民法などを「裏側」から支える法律を、身近な事例や裁判傍聴を通じて大まかにでも理解し、今後の学習につなげてもらうことを目的としている。
授業の概要・計画
第1回 オリエンテーション、自己紹介
第2回 民事訴訟とは、民事訴訟の流れ
第3回 判例や文献の検索方法について
第4-12回 報告
途中で裁判所傍聴を挟むことを予定している。
授業の進め方
第3回目までは、講義形式で授業を進める。教科書、その他教員が指定した文献を読み、予習をしておくことが望ましい。
第4回目以降は、教員が与えたテーマについて報告担当者が報告を行い、それに基づいて議論を行う。報告はグループで行い、各参加者が2回報告をすることを予定している。報告にあたっては、教員があらかじめ指定する判例等を参考にすること。参加者も適宜予習しておくことが望ましい。
教科書・参考書等
山本和彦『よくわかる民事裁判 平凡吉訴訟日記〔第3版〕』(有斐閣・2018年)

その他、各回の参考文献については別途指示する。
成績評価の方法・基準
 上記目標に達しているかを踏まえ、報告(30%)、議論への参加の程度、質問の提出率(40%)、レポート(30%)により評価を行う。
 無断欠席を行った場合は不可とする。正当な理由のない欠席・遅刻が複数回に及ぶ場合も同様とする。
その他(質問・相談方法等)
質問があれば、授業終了後に来ていただくか、またはメールで受け付けます。アドレスについては初回の授業で連絡します。
事前/事後学修