法政基礎演習

最終更新日:2020年3月16日

授業科目名
法政基礎演習
標準年次
2
講義題目
未公開日記の解読からみた最高裁
開講学期
前 期
担当教員
赤坂 幸一(AKASAKA K.)
単位数
2単位
教  室
科目区分
入門科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Introductory Seminar on Legal and Political Studies
Course Overview
This course aims to give an overview on civil procedure law (Including civil excution and provisional remedies)
履修条件
・謎解きに興味があること。
・広い意味での法学(法史学や行政学などの隣接科目を含む)について幅広い関心を有すること。
授業の目的
●法政基礎演習の共通目標
 この授業科目は、少人数のゼミ形式により、
 (1)リサーチ・分析能力、
 (2)ディスカッション・プレゼンテーション能力、
 (3)レポート・論文作成能力、
という、将来どのような進路をとっても必ず要求される能力の伸張を目指す。

●本演習の目的
 この授業では、著名な学者・裁判官の未公開の日記を素材にしつつ、それを読み解く中で、法学や法史学、司法システム論、憲法訴訟論などの基盤的な知見を幅広く得ることを目的とする。
 また、日記本文の読み解きには、当時の社会事情や法制度の実情、出版業のあり方、くずし字の読み方、専門的な調査方法、一定の欧文読解能力など、各自がもつ様々な基礎力を実際の素材に触れながら伸ばしていく必要がある。このような、文献調査の基礎力を磨くための手ほどきをすることが、この授業の第2の目的である。
授業の概要・計画
・第1回 オリエンテーション、文献読解の基礎、判例や文献の検索方法について
・第2回 裁判所の制度とその運用、対象人物についての調査
・第3-9回 日記本文を素材にした精読
・第10-13回 日記本文に出てくるある素材をもとにした憲法訴訟の基礎の学習
・その他、エクスカーションを予定している。
授業の進め方
・第1回目は、対象となる日記資料や当該人物について、簡単なレクチャーを行う。また、本資料を素材にした文献調査に際して手がかりとなるツールをいくつか紹介する。
・第2回目は、対象となる人物や時代背景、裁判所制度について、簡単な報告を行ない、知見の共有を図る。
・第3回目〜第9回目までは、対象となる日記資料を、各自分担して精読する。日記であるから、記載内容には実に様々な出来事や人物、事物が登場する。想像力を働かせながら、日記を読み込む中で、幅広くその周辺の知識も吸収してもらいたい。
・第10回目-第14回目は、日記本文に出てくるある簡単な英語文献をもとに、日記本文当時の裁判所制度や憲法訴訟の現状について、基礎的な学習を行う。
教科書・参考書等
実に多様な内容が含まれることから、特定の参考文献を挙げることは難しいが、次の2冊に目を通しておくと便利であり、かつ学習内容としても意義があるのではないか、と思われる。
・山本龍彦ほか編著『憲法判例からみる日本 法X政治X歴史X文化』(日本評論社、2016年)
・渡辺康行ほか編『憲法学からみた最高裁判所裁判官』(日本評論社、2017年)
成績評価の方法・基準
 上記目標に達しているかを踏まえ、報告(60%)、議論・調査への貢献度(40%)により評価する。
 無断欠席を行った場合は不可とする。正当な理由のない欠席・遅刻が複数回に及ぶ場合も同様とする。
その他(質問・相談方法等)
 教員のWEBLOGで講義内容の補完を行うことがあるので、適宜参照されたい。
事前/事後学修