Course Title |
Legal Informatics |
Course Overview |
This lecture deals with Legal Informatics, especially Artificial Intelligence (AI) and Law. |
履修条件 |
特にないが、憲法、民法、刑法、情報法等の講義を履修済みか、並行して履修していることが望ましい。 |
授業の目的 |
法情報学は、情報学の研究成果を参照しつつ、情報という視点から、法学及び法実務のあり方を捉え直す法分野である。本講義では、特に、最近の人工知能(AI)の研究開発と利活用の発展を踏まえ、AIという視点から法学及び法実務のあり方を捉え直すことを試みる。このことにより、今後の高度情報社会において法学を学習し、法実務に携わる上で必要となるAIをはじめとする情報通信技術(ICT)に関する基本的なリテラシーを修得するとともに、AIをはじめとするICTの発展に対応し得るよう、法学及び法実務のあり方を批判的に捉え直し、再構成する能力を獲得することを目標とする。 |
授業の概要・計画 |
授業は講義形式で進める。各回の授業計画は以下のとおり。なお、授業の進行状況や学生の要望などに応じて、授業計画を変更する可能性がある。
1. イントロダクション 2. AIの研究開発と利活用 3. AIに関する法的問題と規範形成 4. AIと法学 5. AIと立法・政治プロセス 6. AIと行政・地方自治 7. AIと司法・法務 8. AIと契約・商取引 9. AIとプライバシー・個人情報保護 10. データのバイアスと公平性 11. AIの透明性と説明責任 12. AIと不法行為責任・刑事責任 13. 全体のまとめ |
授業の進め方 |
教員による解説を中心とした講義であるが、コメントシートにより学生からの質問や意見を受け付けるなど、できるだけ双方向型の授業になるよう心がけるつもりである。 毎回、教科書及びレジュメに即して授業を進める。レジュメは事前にMoodleで配信する。できるだけ毎回の授業テーマに対応する教科書や参考書の範囲を読むなどして予習を行うとともに、授業後にレジュメやノートなどを見返して復習を行うことが望ましい。 |
教科書・参考書等 |
教科書:弥永真生=宍戸常寿(編著)『ロボット・AIと法ーロボット・AI時代の法はどうなる』(有斐閣、2018年) 参考書:宇佐美誠(編著)『AIで変わる法と社会:近未来を深く考えるために』(岩波書店、2020年) |
成績評価の方法・基準 |
原則として期末試験に基づいて評価を行うが、必要に応じて、平常点(コメントシート、発言、課題等)を加味して評価を行うことがある。期末試験では、基本的な知識の理解を確認する問題とともに、具体的な事例に即して問題解決能力や批判的思考力を試す問題を出題する。 |
その他(質問・相談方法等) |
授業後の教室での質問・相談、メールによる質問・相談、研究室に来訪しての質問・相談(要メールによる事前連絡)、いずれも歓迎する。詳しくは初回授業時に説明する。 担当教員のメールアドレスは、narihara[アットマーク]law.kyushu-u.ac.jp |
事前/事後学修 |
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