ドイツ法

最終更新日:2020年6月2日

授業科目名
ドイツ法
標準年次
3・4
講義題目
改正民法とドイツ法
開講学期
後 期
担当教員
野田 龍一(NODA R.)
単位数
2単位
教  室
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
011091
Course Title
German Law
Course Overview
The purpose of this special lecture is to deepen the understanding
of the new revised Japanese civil code through the observations
on the several important topics of the German civil law by a
historical- and comparative method of study.
履修条件
改正民法について関心を持っていること。
15回すべてに出席できること。
ドイツ語の素養は、要りません。
授業の目的
2020年4月1日から施行されている改正民法のおもな各条を、ドイツ民法典BGBないし広くドイツ民法学の観点から、歴史的-比較法的に考察します。
 
授業の概要・計画
第1回:いま、なぜ、ドイツ法か。
第2回:不法行為による損害賠償請求権の消滅時効と除斥期間
第3回:賠償額の予定と裁判官による増減
第4回:条件成就の妨害と条件の不正な成就
第5回:典型契約の構造と契約の解釈
第6回:約款規制といわゆる作成者不利の原則(不明瞭原則)
第7回:同時履行の抗弁・不安の抗弁・危険負担・保管責任
第8回:贈与の解除・負担付き贈与・夫婦間契約の取消
第9回:瑕疵担保責任と契約不適合
第10回:賃貸借契約における敷金と原状回復
第11回:要物契約と諾成契約
第12回:和解の拘束力と和解の基礎の錯誤
第13回:遺言の方式と解釈・遺言による財団設立
第14回:配偶者居住権をめぐる諸問題
第15回:特別の寄与をめぐる諸問題
授業の進め方
まず、日本民法各条の問題を、改正民法を中心に指摘します。
ついで、ドイツ民法典ないしドイツ民法学における問題解決方法を学びます。
さらに、ドイツ法をふまえて、日本法への示唆をおこないます。
教科書・参考書等
教科書は、使用しません。担当者が毎回配布するレジュメをテクストにします。
日本およびドイツにおける参考書については、講義の中で、単元ごとに紹介します。
成績評価の方法・基準
2021年1月7日(木曜日)の第5限目に、筆記試験を実施します。
成績は、筆記試験の答案(100%)のみで評価します。
その他(質問・相談方法等)
この講義は、集中講義形式でおこなわれます。連日、長時間にわたる
受講でお疲れでしょうが、皆さんから、受講してよかった、と言って
もらえるように、力を尽くして講義をいたしたいと思います。
講義で、お目にかかれますことを楽しみにしています。
事前/事後学修