国際政治学演習

最終更新日:2020年12月3日

授業科目名
国際政治学演習
標準年次
3・4
講義題目
グローバル・ガバナンス
開講学期
通 年
担当教員
大賀 哲 (OGA T.)
単位数
4単位
教  室
D109
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
International Relations Seminar
Course Overview
This seminar will discuss theories and practices of international human rights governance in the realms of international and transnational relations.
履修条件
(1)前期および後期に開講される国際政治学T・Uを履修済みであるか、同時に履修することが望ましいです。
 
(2)サブゼミ(選択科目)としての履修を希望する場合は、2月末日までにその旨連絡ください(メールアドレスは下記「その他」欄参照)。このゼミでは、学府・学部・課程の別なく履修申し込みを受け付けています。
授業の目的
ここ数年、グローバル・ガバナンスのなかでも人権ガバナンスに焦点を絞ってゼミを行っています。具体的には以下3つの領域をカバーしながら自立して分析を行う能力の育成を図ります。

(1)グローバル・ガバナンス
(2)人権ガバナンス
(3)データ分析

 グローバル・ガバナンスとは世界政府なき国際社会において、国家・国際機関・その他の非国家主体(企業・NGO・市民社会)による多元的な問題解決枠組み(制度化、枠組み作り、政策調整)を意味しています。
 グローバル・ガバナンスは安全保障・経済・貿易・開発・人権・環境・移民・難民など非常に多岐に亘り、政策イシューごとにレジームやガバナンスが形成されています。
 したがって、グローバルガバナンスの研究とは、個別の政策イシューにおける問題解決の枠組みが、国家や非国家主体を含めた複数のアクター間での相互調整を経て、どのように秩序化されているかを明らかにするものであると言えます。
 このゼミではグローバル・ガバナンスのなかでも人権ガバナンスを取り上げます。理論的な仮説を立てた上で、その妥当性をデータに基づいて分析すること、そのために必要な方法論を習得することを目標とします。
授業の概要・計画
【前期】
文献輪読を中心にグローバル・ガバナンス、人権ガバナンスを学びます。同時にデータ分析の導入を行います。

【後期】
具体的にテーマを定めて、データに基づいた分析を行います。今年度は、ビジネスと人権、COVID-19に関連した内容をとくに取り上げたいと思います。

2020年度は金沢大学と合同ゼミを行いました。2021年度も行う予定です。ゼミ生の希望があればアテネオ・デ・マニラ大学(フィリピン)やマラヤ大学(マレーシア)とも合同ゼミを行いたいと思います。
授業の進め方
教科書の輪読と問題演習を基本とします。
@毎回1〜2名の報告者を割り当てます。
A報告者は各章の概要と論点の提示を行います。
B報告者を含め受講者全員で問題演習を行います。

教科書・参考書等
想定してる教科書は以下です。中央図書館の指定図書コーナーに配架しておきます。

【グローバル・ガバナンス】
鈴木基史『グローバル・ガバナンス論講義』(東大出版)

【人権ガバナンス】
横田洋三編『国際人権入門』(法律文化社)
阿部浩己他『テキストブック国際人権法』(日本評論社)

【データ分析】
今井耕介『社会科学のためのデータ分析入門(上)(下)』(岩波書店)
成績評価の方法・基準
ゼミ報告等についての総合評価。
その他(質問・相談方法等)
オープンゼミ
・第1研究会室(2号館5階D-521)
・オンラインでゼミ見学したい方は担当教員までご連絡ください(メールアドレスは下記参照)。

12月9日(水) 13:00-13:45 通常のゼミ
  13:45-14:30 金沢大学との合同ゼミ

12月16日(水)13:15-14:00 金沢大学との合同ゼミ
       14:00-14:30 通常のゼミ

・その他質問等は、担当教員までメールでお問い合わせください(アドレスは @law.kyushu-u.ac.jp の前にtogaを付加)。

・教員のウェブサイトは以下です。
http://toruoga.net/
事前/事後学修