Course Title |
Seminar on Information Law |
Course Overview |
In this seminar, we will discuss and examine theoretical and practical issues of Information Law. |
履修条件 |
特にないが、知的好奇心が旺盛で柔軟な思考力のある学生、ゼミに積極的・主体的に参加する意欲のある学生の履修を歓迎する。 |
授業の目的 |
情報法に関する問題(例えば、メディア(新聞、放送、ソーシャルメディア)の自由と責任、インターネットの自由と規制、プライバシー・個人情報の保護と利活用、人工知能(AI)・ロボットに関する法的問題など)について理論と実務の両面から多角的に理解し、解決するための知識および技能を修得することを目的とする。あわせて、ゼミでの報告、議論、論文執筆等を通じて、論理的・分析的に調査・思考・表現し、他者と議論する能力を修得することを目的とする。 |
授業の概要・計画 |
情報法に関する問題について理論と実務の両面から多角的に検討する。 前期には、学生が順番に情報法に関連する文献や判例をレビューする報告を行い、報告について全員で議論を行う。 後期には、学生が論文(ゼミ論)の作成に向けて、順番に各自の設定した研究テーマについて報告を行い、報告について全員で議論を行う。 |
授業の進め方 |
毎回のゼミでは、報告者はもとより、他の学生も積極的・主体的に議論に参加することが期待される。授業時間は若干延長する可能性がある。 東京への研修旅行(2019年度は国立国会図書館、総務省、最高裁判所、NHK、IT企業などを訪問)、関連分野の研究者・実務家によるゲスト講義、学内外の関連分野の教員のゼミとの合同ゼミなどの企画も検討している。 詳しくは、ゼミ開始後、学生と相談して決定する。 |
教科書・参考書等 |
ゼミで講読する文献については、ゼミ開始後、学生と相談して決定するが、さしあたり下記の文献に目を通して情報法の理論と実務をめぐる問題を概観しておいてもらいたい。
曽我部真裕=林秀弥=栗田昌裕(著)『情報法概説[第2版]』(弘文堂、2019年) ローレンス・レッシグ(山形浩生訳)『CODE VERSION 2.0』(翔泳社、2007年) キャス・サンスティーン(伊達尚美訳)『選択しないという選択―ビッグデータで変わる「自由」のかたち』(勁草書房、2017年) 弥永真生=宍戸常寿(編著)『ロボット・AIと法ーロボット・AI時代の法はどうなる』(有斐閣、2018年) 水野祐『法のデザイン―創造性とイノベーションは法によって加速する』(フィルムアート社、2017年) 松尾陽(編)『アーキテクチャと法―法学のアーキテクチュアルな転回?』(弘文堂、2017年) 長谷部恭男=山口いつ子=宍戸常寿(編)『メディア判例百選[第2版]』(有斐閣、2018年) 宍戸常寿(編)『新・判例ハンドブック情報法』(日本評論社、2018年) |
成績評価の方法・基準 |
平常点(報告、議論への参加等)および論文(ゼミ論)による。 |
その他(質問・相談方法等) |
質問・相談などあれば、遠慮なくメールで問い合わせるか、研究室を訪ねてください(メールで事前にアポイントメントを取ること)。 担当教員のメールアドレスは、narihara[アットマーク]law.kyushu-u.ac.jp |
事前/事後学修 |
教科書の該当箇所の読み込みと授業後の復習。各回4時間相当。 |