Course Title |
Advanced Chinese (PRC) law and legal history |
Course Overview |
This seminar will discuss and examine various issues in Chinese law and legal history. |
履修条件 |
特にありません(中国語はできなくて構いません。勿論できればなお良し、ですが)。 留学生の方の参加は排除しませんが、ゼミの発表や討論に耐える十分な日本語能力を身につけておいてください。 |
授業の目的 |
中国が日本にとって否応無く向き合わざるを得ない隣国である事は今更説明するまでも無いことと思います。しかし、経済面で非常に密接な関係が展開する一方、法制度やその実態に関する知識は未だ広く共有されているとは言えず、さらにはその文化的・歴史的背景まで含めた深い理解が十分に共有されているとは到底言えない情況にあります。訳も分からず、訳の分からない相手と向き合うのは、あまりにも不用意な行動ではないでしょうか。今年のゼミではこうした中国の法をめぐる様々な言説から、とりわけその歴史的背景、法制史の文献を中心に取り上げて、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。 |
授業の概要・計画 |
参加される皆さんの興味関心はおそらく相当広範囲に分布する(時には法学を超えて政治学や経済学、さらにはその他の分野)でしょうし、前提知識もあまりないという方が多いと思います。ですので、最初数回はリサーチ方法や発表の仕方・論文の書き方についてのレクチャーを行い、その後は共通テキストを輪読し、後期には各自の関心に基づいた自由な個人発表などを行っていただこうと思います。その際には適宜関連文献を加えつつ、背景となる知識を確認しながら進めていきたいと思います。報告の際は少なくとも取り扱うテーマについて日本語で発表されている論文についてはこれを網羅的に整理した上で発表をしていただき、それに基づいて議論を深めたいと思います。 |
授業の進め方 |
ゼミの運営は基本的に皆さんの自主性に任されますので、先生が何か適当に用意してくれるだろうというような受身の姿勢ではなく、積極的に「こういうことをやってみたい」という意欲のある皆さんを歓迎します。皆さんからの積極的な要望にはどしどしお応えしたいと思いますが、逆に特に要望がないということなら、皆さんが得られる成果もその分少なくなってしまいます。発表の仕方については相談に応じますし、各自の発表に必要な文献指導はその都度行っていきます。 |
教科書・参考書等 |
前期については(あるいは後期も引き続き?)寺田浩明『中国法制史』(東京大学出版会・2018)を精読していきたいと思います。各自で入手しておいてください。後期については皆さんのご希望も伺いながら、文献を決めていきたいと思います。 |
成績評価の方法・基準 |
ゼミにおける平素点、及びレポート(ゼミ論文)によって評価します。(やむなく欠席される際は必ず下記メールアドレスあてに事前連絡をお願いします。) |
その他(質問・相談方法等) |
質問・相談はメールで受け付けます。メールはh-nishiのあとに@law.kyushu-u.ac.jpです。ゼミを選ぶにあたっての質問なども遠慮なくお寄せください。 |
事前/事後学修 |
教科書の該当箇所の読み込みと授業後の復習。各回4時間相当 |