Course Title |
Criminal law seminar |
Course Overview |
This seminar will discuss and examine various issues in Japanese criminal law. |
履修条件 |
1.毎回ゼミに出席し、積極的に参加すること 2.報告準備をしっかりと行えること 3.刑法の知識を必ずしも問うものではないが、刑法に関心を持っていること |
授業の目的 |
1.法律文献の調査を通じて「読む力」を身につけ、各回の報告によって「伝える能力」を向上させること 2.「獲得した知識を使う」という感覚を養うこと 3.専門領域(法学)についての調査のノウハウを学ぶこと 4.判例理論と、それを支える学説における議論状況の把握 |
授業の概要・計画 |
判例を題材に、調査・報告を行うゼミである。 判例の結論を表面的に覚えるのではなく、その骨格をなす理論的背景を洗い出すことによって、類似事案への応用力が修得される。この応用力は、法曹を目指す者はもとより、それ以外の進路を希望する者にとっても、問題解決能力として幅広い分野で役立つはずである。 判例の理論的背景を洗い出すために、最高裁判例を下級審から精読し、関連する下級審裁判例を判例DBを用いて網羅的に分析し、関連文献を渉猟し、必要とあれば、立法史の調査も行う。調査する過程で、「知りたい対象に対して、どのような方法で到達すれば良いのか」が見えてくる。専門分野で調査のノウハウを学ぶことは、対象テーマを問わず、大学卒業後での生涯学習にも活かされるはずである。 本ゼミでは、刑法総論・各論における各テーマを網羅的に扱うことは考えていない。毎年度、テーマを変えながら、各論点についての深い理解を達成することを目指す、論点特化型のゼミである。調査の基本方針は、初回に教員から提示するが、各報告をもとに、変更を加えることがある。 本年度、予定しているテーマは下記のいずれか、又は、複数である。 ・因果関係 ・不作為 ・正当防衛 ・共同正犯 ・強盗罪 ・詐欺罪 ・横領罪 ・住居侵入罪 ・放火罪
ただし、参加者の希望を取り入れながら、学生にとって「良いゼミ」となるよう模索していく。教員と学生の双方で協力しながら、ゼミを作っていきたい。 |
授業の進め方 |
各回、参加者をいくつかのグループに分けた上で、報告を行い、それを題材として議論するという形式で行う。 大まかには、 1.教員が指定した題材について担当班が調査を行い、報告する。 2.報告後、各グループで報告内容について議論を行い、疑問点等を報告班に提示する。 3.それを受けて、ゼミ全体で議論を行う。 4.議論の中で問題点を共有し、次回以降の調査報告の題材とする。 という流れで進行していく。 |
教科書・参考書等 |
参考になると思われるものを、ゼミ中、適宜指定する。 |
成績評価の方法・基準 |
概ね、以下の基準による。 出席:40% 報告:30% 質疑応答:30% |
その他(質問・相談方法等) |
ゼミの進行度合いによって、各回、延長することもありうる。 新型コロナウイルスの感染状況次第ではあるが、参加者の希望に応じて、懇親会や合宿など、ゼミ外の活動も行うこともある。 |
事前/事後学修 |
教科書の該当箇所の読み込みと授業後の復習。各回4時間相当。 |