Course Title |
Seminar on Administrative Law |
Course Overview |
In this course, we will study the outline of the theory in Japanese administrative law. |
履修条件 |
行政法1を受講されていることを希望します(単位取得の有無は問いません)。新4年生は、行政法1・2を聴講されていることを希望します(単位取得の有無は問いません)。 |
授業の目的 |
行政法の概要を学びます。3年生については、年度末に行政法1・2の単位を修得できる水準を、4年生についてはこの知識を卒業時の進路にできる限り生かせるようにすることを目指します。 |
授業の概要・計画 |
(1)行政法の入門書等の速読 ゼミ開始から6月下旬までを目標に、入門書や入門的文献の通読を行います。(主に3年生) (2)行政法の基本書(体系書)又は少し詳しい論稿の講読 引き続き、より詳細な行政法の教科書(体系書)又は少し詳しい論稿の通読を行います。 (3)行政法等の演習など (2)と並行して、行政法に関する演習をします。 加えて、わたしが刊行を企画している論文集のゲラなどを読んでもらったりすることを検討しています。 ゼミのメンバーの顔触れにより、(1)〜(3)の内容については、調整をします。
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授業の進め方 |
あらかじめ指定したテキストの部分を通読してもらうほか、出席者全員が質問や意見を述べるように、指名順や教員からの質問内容等をあらかじめ提示したりします。後半の基本書等の文献講読では、発表者を指定して、30分程度で該当部分のまとめをしてもらったりすることを予定しています。また、3年生からの質問については、最初に4年生(大学院生が参加するときは当該大学院生を含む)が答えるスタイルを採ります。
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教科書・参考書等 |
(1)入門書としては、単独執筆のものを選ぶ予定としており、いまのところは、藤田宙靖『行政法入門』(有斐閣)と考えています。ただ、この本の最新版が2016年発行と少し古いため、新しい適切なものが刊行されたときは、それによることとします(このシラバスをよくみておいてください)。そのほか、最低限、村上・下井編著『判例フォーカス行政法』(三省堂、2019年)、大橋洋一ほか『行政法判例集T・U』(有斐閣)、『行政判例百選T・U』(有斐閣)、原田大樹『判例で学ぶ行政法』(新世社)のいずれかをお持ちになってください。 また、(2)体系書について、今年はこの教材2冊だけで1万円を超えて恐縮ですが、藤田宙靖『新版・行政法総論(上)』、『新版・行政法総論(下)』を用います。そのほか、藤田先生の著作などを適宜使用します。 |
成績評価の方法・基準 |
・ゼミでの発言内容を基に成績をつけます。 ・レポート(論文)等の提出は義務付けません。ただし、ここ数年の受講者の答案作成能力(をもう少しつける必要があること)にかんがみ、(3)行政法に関する演習では、各種試験等のために論述問題を教材として、答案を指定期日までに提出してもらうことにします。 ・(とくに報告者のときに、)無断欠席されるようなことは、なるべく避けてください。やむをえず欠席する場合で理由を述べることができるときは、事前に又は欠席した回の後可能な限り速やかに、連絡してください。たとえば、就活だからと連絡もなしに当日報告をキャンセルされると、ゼミ運営に支障が生じます。
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その他(質問・相談方法等) |
このゼミの参加者は、2017年まではごく少人数でした。近年、参加者が増えてきたため、教員が多人数のゼミ運営に慣れておらず、ゼミでの議論があまりうまくできていません。このため、しっかりとみんなで議論をしたいという方には、このゼミは、お役に立てないおそれがあります。 また、このゼミは午後6時10分ころに終わることを予定しています。 その他、参加者の予定も踏まえ、年末や、ゼミ終了時に、(ゼミ修了生で可能な人にも声をかけて、)懇親会・打ち上げをする予定です。ただ、これまで、ゼミで旅行をしたり、合宿をしたり、その他のレクをしたりしたことは、ほとんどないので、ゼミを通して学生生活を充実したものにしたい方には、このゼミは少し不向きかと思います。 もしも、ゼミ参加希望者が多いときには、やむを得ず、志望理由書の内容(のみ)を見て、ゼミに来てほしいなあと思った人を選びます。文章が拙かったとしてもなぜこのゼミに入りたいのか、自分らしさをにじませて書いてくださると嬉しいです(ただ、例えば、「ゆるいから」とか「6時10分ころに終了し遅くならないから」と書かれると、教員はいい気がしないので、それが本音であっても正直には書かないでほしいです)。夢想するならば、私の代表的著作である『自治体法務の多元的統制』や『ケースで学ぶ立法事実』を図書館などで可能な範囲で読んでみて、それらしい感想や意欲などをちりばめて志望理由書をまとめたりなさると、「ゼミに来てほしいなあ」と思うようになるのではないかと思います。なお、このゼミは行政法ということで公務員志望者が多いような印象があるかもしれませんが、志望理由書に公務員志望であることをお書きになってもそのことだけでゼミ参加者決定に当たり優遇することはありません(ゼミ修了生で公務員となった人は半数弱です)。 その他、私のHPに、来年度ゼミ向けのページを開設しますので、時々チェックしてみてください。 http://jititaihoumupark.web.fc2.com/tanaka/tanakatopleft.html (授業・ゼミのコーナーへ行く) * パスワードをご希望の方は、個別に教員に連絡をしてください。
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事前/事後学修 |
教科書の該当箇所の読み込みと授業後の復習。各回4時間相当 |