Course Title |
Introductory Seminar on Legal and Political Studies |
Course Overview |
This seminar will analyse and discuss various issues of Japanese constitutional law. |
履修条件 |
ゼミ形式で行いますので、無断欠席は厳禁です。積極的に発言し、かつ、楽しい雰囲気づくりにつとめてください。 |
授業の目的 |
法政基礎演習の共通目的:この授業科目は、少人数のゼミ形式により、 (1)リサーチ・分析能力 (2)ディスカッション・プレゼンテーション能力 (3)レポート・論文作成能力 という、将来どのような進路をとっても必ず要求される能力の伸張を目指しています。
そのうえで、この授業では、 (1)法律学を学ぶうえで必要となる、学説・判例の調べ方、分析の仕方といった素養を身につけ(基礎的知識・能力の観点) (2)上記のリサーチに基づいた、プレゼンテーション及びディスカッション能力を高め(汎用的能力の観点) (3)基本的な知識をベースとした専門的な議論へとつなぐことを目的とします。(専門的能力の観点)
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授業の概要・計画 |
学問の醍醐味の一つである「論争」という契機に着目し、憲法学説または憲法判例において現れる論争点について、整理し、分析し、検討します。「争い」=議論には、いかなる社会背景・時代背景があるのかを調べ・考え、そのうえで、当時の判例や学説の置かれた状況を推察し、なぜ、そのような「論争」に至ったのかを考えます。この思考ステップを踏まえることで、A説・B説〜の対立などという試験勉強ででてくるような無味乾燥とした単純な図式を超えた学問的魅力を発見してもらいたいのです。
以下のように進める予定です。
第1回:ガイダンス(授業の進め方の説明、参加者の自己紹介、報告担当者の決定など)
第2回〜第4回:担当者による講義、図書館の利用方法
第5回〜第15回:グループ報告(2〜3名) |
授業の進め方 |
グループ報告をしてもらいます。 毎回、@30分程度の報告、A10分程度でグループごとに話合いをしたあと、B参加者全員で議論を行います。
全員が議論に参加できるよう、報告担当者だけでなく、全員、その日の題材について、必ず資料をしっかりと精読しておいてください。
最初のうちは、人前で発表することに緊張したり、どのように発表したらいいのか戸惑うかもしれませんが、事前に、授業担当者(高橋)により、その方法について、お話します。 |
教科書・参考書等 |
そのつど扱う題材について、各自、調べるようにしてください。 調べ方については、はじめの方の授業でお伝えします。
なお、検討の題材として例えば: @旭川学テ判決と教科書裁判 A謝罪広告事件 B男子中学生丸刈り校則事件 C安保闘争と砂川事件 D君が代ピアノ伴奏 E薬事法違憲判決と営業の自由 F国政調査権の意義 G伝統的裁判官像と民主的裁判官像 H憲法裁判所制度
などを考えています。 学説間の争い・下級審と最高裁の判断の違い・最高裁内部での反対意見など、それぞれの文脈における争いに着目しやすい素材を選ぶことになります。 題材によっては、2回に分けて、行うこともあり得ますので、初回の授業で話合いましょう。 |
成績評価の方法・基準 |
無断欠席をしないことが、成績評価の前提条件となります。 そのうえで、上記の「授業の目的」を踏まえ、以下の2点で評価します。 (1)リサーチ・分析能力・プレゼンテーション能力:レジュメや資料の形式および内容、発表の方法などで評価 (2)ディスカッション:議論での発言内容、積極性、貢献度で評価
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その他(質問・相談方法等) |
この演習に関する質問は、お気軽に高橋(tmasato〔アットマーク〕law.kyushu-u.ac.jp)までメールしてください。 また、コロナ禍を受けて、授業前後だけでなく気軽に話せる和やかな関係性を築けるよう、このようなときだからこそ、皆さんと一緒にその空間づくりができたらと思います。仲間と居場所を、学問的空間の内外で一緒に作りましょう。 |
事前/事後学修 |
各回4時間相当 |