Course Title |
Special Lecture on Criminal Procedure Law in Practice 1 |
Course Overview |
Criminal proceedings at the view of the defense counsel |
履修条件 |
特にありませんが、刑事手続の実務を学びますので、刑事訴訟法を履修していること(または現に履修中であること)が望ましいです。 |
授業の目的 |
A.専門知識・理解の観点から 弁護人の立場から刑事手続(捜査から公判まで)を俯瞰し、刑事手続の実務の現状と課題について解説します。刑事手続の実際を知ることで、刑事訴訟法の分野において議論されてきた論点等に対して、より深い専門知識と理解を獲得することを目的とします。 B.汎用的技能の観点から 講義の中で、法律家の書面の起案方法を適宜紹介します。法律家の書面作成方法を知ることで、思考を整理すること、思考内容を分かりやすい文章に落とし込む技能を獲得することを目的とします。
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授業の概要・計画 |
刑事手続の流れに沿って、実務の現場で起きていることを素材としながら解説や議論を行います。 前期の講義で、基礎的な内容を中心に刑事手続きの全体像を学び、さらに後期の講義で、発展的・応用的な内容を中心に再度、刑事訴訟の全体を学ぶことを計画しています。通年講義ではありませんが、繰り返し全体を学ぶことでより理解が深まるという効果を期待していますので、双方を受講されることが望ましいと考えています。
[前期(刑事訴訟法実務特殊講義T)の講義予定] 1 導入・刑事手続概観(被疑者段階・基礎編) 2 起訴前の弁護活動(接見、身体拘束からの解放を求める活動・基礎編) 3 刑事手続概観(被告人段階・基礎編) 4 事実認定(基礎編) 5 証人尋問、被告人質問(基礎編) 6 伝聞法則、違法収集証拠排除法則(基礎編) 7 訴因変更手続(基礎編) 8 公判における弁護活動1(無罪を争う弁護活動・基礎編) 9 公判における弁護活動2(情状弁護活動・基礎編) 10 公判における弁護活動3(公判前整理手続、裁判員裁判・基礎編) 11 刑事控訴審(基礎編) 12 外国人事件、少年事件(基礎編) 13 レポート課題の解説
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授業の進め方 |
授業形態:講義。対面とオンラインの併用で実施します。 ※ 受講の際は六法を持参してください。 講義の際には、授業担当教員が作成したレジュメを配布し、そのレジュメに沿って解説をしていきます。講義の中で、レジュメの内容を補足し、理解を助けるために板書を行います。また、適宜、学生に六法で条文を確認してもらい、学生との問答を通じて、関連の知識を深めていきます。 また証人尋問、被告人質問の回においては、実際の尋問のやりとり(後期においては異議の出し方にも触れます)を体験してもらう予定です。
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教科書・参考書等 |
特定の教科書は用いません。講義の都度、レジュメを配布します。参考図書は講義の中で紹介します。 |
成績評価の方法・基準 |
講義の出席状況およびレポート提出(学期末試験の代わりとなるもの)によって成績評価を行います。 レポートは、@刑事訴訟法において議論されている論点が刑事手続きの中で現れてきたときに、その問題に気付いて適切に対処できるか、A論点に対する思考を分かりやすく書面化する能力が習得されているかを測るために、具体的な事例(を簡略化したもの)を題材に回答を求める内容とします。 講義の出席状況と、上記レポートの評価(点数)とを合算して、最終的な成績評価を行います。
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その他(質問・相談方法等) |
授業のやり方は前期・後期ともに同じですが、前期は基礎的な項目を学び、後期は基礎編を前提にしたより発展的な項目を学びます。通年で受講しても、前期のみ・後期のみの受講でも差し支えありません。 |
事前/事後学修 |
各回4時間相当 |