政治学原論

最終更新日:2021年3月19日

授業科目名
政治学原論
標準年次
2
講義題目
現代政治学概説
開講学期
前 期
担当教員
蓮見 二郎(HASUMI J.)
単位数
2単位
教  室
大講1
科目区分
入門科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Introduction to Contemporary Political Studies
Course Overview
This course provides a general overview of contemporary political studies. To do so, every lecture gives you basic concepts and theories in this field and offers opportunities for you to improve your analytical skills in politics and society.
履修条件
講義・試験ともに日本政治に関する基礎的な知識を前提とするため、岡崎晴輝教授担当の「政治学入門」を履修していることが必須ではないが望ましい。教職科目に指定されているので、他学部からの受講も歓迎する。
授業の目的
本講義の目的は、日本政治の諸問題を取り扱った「政治学入門」を受け、政治学の現代における到達点とその全体像を広く解説することにある。そのために、政治学の主要な概念や理論について網羅的な概説を行い、それらを用いた政治社会分析の手法を磨くことを目指す。

本講義を通じて受講者に期待されるのは、
1.【知識・理解】現代政治学の基本的な概念や理論について、その多様な論争を踏まえた説明ができる。
2.【専門的技能】政治学の基本的な概念や理論を用いて、現実の政治を分析することができる。
3.【汎用的技能】望ましい政治社会のあり方について自分の意見を論述することができる。
4.【態度志向性】望ましい政治社会のあり方について主体的に考えることができる。
授業の概要・計画
講義内容(予定)

1.ガイダンス
2.政治とは何か
3.政治体制
4.規範的政治理論
5.民主主義
6.国家とナショナリズム
7.国際政治
8.政治と経済
9.選挙とマスコミュニケーション
10.政党と利益集団
11.法と議会
12.政治的リーダーシップと官僚制
13.権力と政治過程
14.政治学の方法と課題
15.まとめ
授業の進め方
以下のように、原則として対面で授業を行う。
1.予習のための文献を毎週指示し、Moodle(e-learningシステム)に掲載する。授業や試験はこの予習を前提に行うので、授業前に読了してくることを期待する。
2.講義では、パワーポイントのスライドを使用する。スライドのレジュメは、授業開始前にMoodleで配布するので事前にダウンロードしておく。また、事前に各自でプリントアウトしておくことを推奨する。
3.授業の終盤(10〜20分程度)では、毎回のテーマに合わせた演習を行う。
4.次の回の授業の冒頭(10〜20分程度)で、前回の演習について解説を行う。
5.状況次第では、オンラインのライブ形式で行う。その際には、Zoomを使用する。
教科書・参考書等
講義内容については、英国の標準的な政治学入門用教科書である以下の構成に準拠する。
Heywood, A. (2019). Politics, 5th ed., Basingstoke: Palgrave Macmillan.

日本語のテキストは、以下を推薦する。
加茂利男・大西仁・石田徹・伊藤恭彦『現代政治学〔第4版〕』有斐閣・2012年
川出良枝・谷口将紀編『政治学』東京大学出版会・2012年
久米郁男ほか『政治学〔増訂版〕』有斐閣・2011年
堀江湛・岡沢憲芙編『現代政治学〔新版〕』法学書院・1997年
成績評価の方法・基準
定期試験と各回の演習とにより、次の方法で評価することを考えている。

1.試験における語句説明問題による評価 = 【知識・理解】
2.試験における論述問題による評価 = 【専門的技能】・【汎用的技能】
3.各授業における演習を通じた評価 = 【態度・志向性】

※「演習」は、あくまでも理解の確認と理論や概念を使う練習のために行うものであり、試験のように答案に書かれた結果を評価するためのものではない。思考力や論述力をつけるための練習として活用する気持ちで取り組んで欲しい。
その他(質問・相談方法等)
授業後のほかにアポイントメントによっても質問・相談を受け付ける。

3/10 授業の進め方について変更。
3/19 一部表現を修正。
事前/事後学修 予習文献、講義の予習復習(毎回4時間相当)