労働法

最終更新日:2021年3月8日

授業科目名
労働法
標準年次
3・4
講義題目
労働法
開講学期
前 期
担当教員
新屋敷 恵美子(SHINYASHIKI E.)
単位数
4単位
教  室
科目区分
入門科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Employment and Labour Law
Course Overview
In this course, the essentials of Japanese labour and employment law are to be presented.
履修条件
特にないが、民法(債権法)、憲法、刑法、行政法の知識を一定程度前提に講義する。
授業の目的
専門的知識、技能の観点からは、労働法についての、基本的な内容を、できる限り網羅的に、習得すること、そして、実際の職場での権利侵害や当事者間の紛争を、労働法の観点から法的問題として理解できるようになることを目的とする。また、雇用形態の変化や労働者保護の必要性に応じて展開してきた労働法の思考方法、あるいは、現代において垣間見られる限界を、法学的に理解することを目的とする。汎用的能力・態度の観点からは、法体系の中で独特なものと位置づけられがちな労働法の習得から、逆に、民法や行政法といった一般的な法の意義、ひいては一般法と特別法による、(部分的ではあるが)法の全体像を理解することを目的とする。
授業の概要・計画
講義の流れは以下のとおり(順序等につき変更の可能性がある)。
第1講 イントロダクション
第2講 法の実効性確保、紛争処理制度(1)
第3講 労働法における当事者(1)
第4講 労働契約の成立
第5講 労働契約上の権利義務
第6講 就業規則
第7講 賃金
第8講 労働時間
第9講 休憩・休日
第10講 年次有給休暇
第11講 育児休業・休職
第12講 配転
第13講 労働条件変更(1)
第14講 労働条件変更(2)
第15講 解雇・解雇以外の労働契約終了(合意解約、退職勧奨)
第16講 懲戒
第17講 有期労働契約
第18講 パート・派遣
第19講 雇用平等
第20講 労働法における当事者(2)労働者、使用者
第21講 紛争処理制度(2)
第22講 労働組合
第23講 労働協約
第24講 団体交渉
第25講 争議行為 
第26講 不当労働行為
授業の進め方
基本的に講義形式で行う(大人数になるので、オンライン(Zoom)形式になります。)。資料(レジュメと判例集)については、事前にMoodleにアップする。
教科書・参考書等
野田進・山下昇・柳澤武編『判例労働法入門』〔第6版〕(有斐閣、2019)を使用するが、別の教科書が良ければそれで勉強してかまわない。
詳しいものとしては、菅野和夫『労働法』〔第12版〕、荒木尚志『労働法』〔第3版〕、土田道夫『労働法』〔第2版〕など。
成績評価の方法・基準
期末試験が可能であれば期末試験にするが、コロナウィルスの感染拡大状況により、レポートに切り替える。いずれにせよ、授業の目的に示しているところと重なるが、労働法の基本的知識の習得により、実際の職場で生起する労働法上の紛争を、法的にどのように位置づけることができるのか、解決の糸口は何か、当事者の利益をどのように調整するのか、バランスの良い法的解決とは何か、を導き出せるようになったか、を判断の基準とする。
その他(質問・相談方法等)
質問等がある場合には、対面の講義ができないので、メールで随時お尋ねください。
事前/事後学修 教科書の該当箇所の読み込みと授業後の復習。各回4時間相当。