国際政治学T

最終更新日:2021年4月3日

授業科目名
国際政治学T
標準年次
3・4
講義題目
国際政治学の理論
開講学期
前 期
担当教員
大賀 哲(OGA T.)
単位数
2単位
教  室
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
International Politics I
Course Overview
This course introduces students to an overview of the theories of International Politics/ International Relations. The course provides four basic theories (Realism, Liberalism, Marxism, and Constructivism). The course will introduce concepts like actor, preference, structure, levels of analysis, international system, and international order as a main framework for analyzing International Politics/ International Relations.
履修条件
履修条件はありません。以下の点を予めご了解ください。

1)授業はハイブリッド形式(履修者が遠隔授業か対面授業かを選択できる形式)で行います。詳細についてはMoodleにて告知する予定です。

2)Moodleのコース名は「2021年度前期・木3・国際政治学T(大賀 哲)」です。各自自己登録をお願いいたします。

3)オンライン環境で作業や課題をしていただく場合がありますので授業にはPC持参で参加してください。授業自体はペーパーレスで行いますので、紙媒体の資料は配布しません。

4)この授業は、法学部展開科目「国際政治学T」、共創学部エリア発展科目「国際政治学」、教職課程「教科に関する科目」の合同開講です。法学部以外の学部生も多く受講することから、初学者を対象とした講義になります。本講義の履修に先だって関連する政治学系科目を履修している必要はありません(政治学や国際政治学の知識がまったくない状態で履修しても、授業内容をきちんと理解し、課題等相応に取り組めば単位取得できる程度の内容です)。

5)この授業は、上記の点をご了解いただく限りにおいて、学府・学部・学科・専攻・課程の別なく履修することができます。また法学部・共創学部・教職課程以外の学部・課程(大学院含む)から履修する場合に、事前に履修許可等を教員に求める必要はありません(標準年次以外での履修を希望する場合も同様です)。
授業の目的
この授業の目的は国際政治学の分析の基礎となる理論を身につけることです。国際政治学の理論に着眼し国際社会の様態を多面的に考察します。


授業の到達目標は以下の通りです。

【知識・理解】
国際政治(学)の理論・歴史および個々の事例について、文脈を踏まえた正確な知識や理解を得ること。

【専門的技能】
国際政治学の理論に基づいて研究設計を構築・検証する能力(具体的な国際問題を対象として、国際政治学理論に基づいて問い・仮説を設定し、その妥当性を検証する能力)を得ること。

【汎用的技能】
研究設計に基づいて実際に分析を行う能力(理論を理解し、理論に基づいて問い・仮説を設定し、その妥当性を検証する能力)を得ること。

【態度・志向性】
研究設計に基づいて事象の分析を行うという態度(とくに理論に基づいて分析を行う態度)を培うこと
授業の概要・計画
1)2)理論研究導入

3)4)戦間期理想主義

5)6)古典的リアリズム

7)8)ネオリアリズム

9)10)ネオリベラリズム

11)12)マルクス主義

13)14)構成主義

15)予備日
授業の進め方
1)レジュメや資料等はオンライン(Moodle)でデータ配布します。

2)この授業ではひとつの「テーマ」を2回の授業で扱います(例:「理論研究導入」というテーマを講義1と講義2で扱う)。1回目の授業は教員による講義(資料及び解説動画をオンデマンドで配信します)、2回目の授業ではウェブ会議システムを用いて「演習」(受講者どうしのディスカッション)を行います。

3)オンデマンド授業では、授業内容についての確認テストが課されます。演習授業ではレクチャー内容についての課題を提示し、受講生はその課題への回答をグループごとに話し合い、議論の結果をグループごとにプレゼンテーションします。

4)1回目の授業はオンデマンドで全履修者が遠隔環境で授業を受けます。2回目の授業は演習で、遠隔で受講しても教室で受講してもどちらでも構いません。感染症対策の観点から、教室での受講の場合は基本的には各自(1人)で作業していただいてプレゼンテーションをしていただくかたちになります。
教科書・参考書等
1)教科書はとくに指定しません。参考文献は授業の中で紹介します。

2)自習用の教材としては以下をお薦めします。興味のあるもの1,2冊程度を本講義に先だって目を通しておくか、あるいは本講義と併せて参照されると理解が深まると思います。

◆手軽に読める分量・水準で国際政治学がどのような学問であるのかを俯瞰する入門書としては以下。

@J.メイヨール『世界政治−進歩と限界』(勁草書房)、
A高坂正尭『国際政治−恐怖と希望』(中公新書)
B中西寛『国際政治とは何か』(中公新書)
C中嶋嶺雄『国際関係論−同時代史への羅針盤』(中公新書)

◆所謂国際政治学の教科書で主要理論を概ね網羅しているものとしては以下。

DP・ビオティ=M・カウピ『国際関係論―現実主義・多元主義・グローバリズム』(彩流社)
E大芝亮『国際政治理論―パズル・概念・解釈』(ミネルヴァ書房)
F進藤榮一『現代国際関係学』(有斐閣)

◆リアリズム、リベラリズムなど伝統的な国際政治学の思惟を学ぶ上では以下。

G中西寛・石田淳・田所昌幸『国際政治学』(有斐閣)
Hジョセフ・ナイ『国際紛争−理論と歴史』(有斐閣)

◆国際政治学の専門家が書いたものではないが実務家や隣接分野の研究者からみた国際社会論としては以下(Iは外交実務、Jは国際法学、Kは歴史学からの視座)。

I大江博『外交と国益』(NHKブックス)
J筒井若水『違法の戦争、合法の戦争』(朝日選書)
K山室信一『憲法9条の思想水脈』(朝日選書)
成績評価の方法・基準
以下の各項目を合算して評価します。詳細は初回授業で説明しま

1)確認テスト(35点=5点×7回)
講義内容についての確認テスト(各テーマ1回目の講義(奇数回の授業)後にMoodle上で受験。個人評価)。

2)グループワーク(35点=5点×7回)
グループワークの議事録の提出(各テーマ2回目の講義(偶数回の授業)後に提出。グループ評価)

3)レポート(30点)
グループワーク課題全7題のうち、ひとつを選んでレポートを提出(個人評価)。
その他(質問・相談方法等)
授業後およびメール(toga☆law.kyushu-u.ac.jp)での質問を受けつけます(☆は@です)
事前/事後学修 各講義で確認テストまたはグループワークが課されるので、各回1〜2時間程度の事前・事後学習が必要になります。