Course Title |
The Law of Obligations - Special Rules |
Course Overview |
Lecture on Japanese Civil Law - especially, Japanese contract law and Japanese tort law. |
履修条件 |
民法T【総則・物権総論】が履修済であることが望ましい。 |
授業の目的 |
民法のうち、債権各論、すなわち契約法と事務管理・不当利得・不法行為法の規律について、債権法改正(民法(債権関係法)改正【平成29年6月2日法律44号】)による変更点も踏まえて具体的に講述する。
法学部ディプロマ・ポリシーとの関係では、 A. 知識・理解の観点では、とりわけ幅広い場面において法律関係の基礎となる契約・不法行為に関して、主に判例・通説の学習を通じて、法律を用いる上で必要な基礎的事項を習得する。 B. 専門的技能の観点では、実際に法律を扱うための基礎的な思考方法を身につけ、専門家としての高度な教育を受けるための基盤を養成する。 |
授業の概要・計画 |
原則としては日本民法典の条文の配置順にしたがい、以下のように行うことを予定している。
第1回 序論:契約の意義 第2回 契約法総論(1):契約の成立 第3回 契約法総論(2):契約関係存続中の諸問題(同時履行の抗弁権) 第4回 契約法総論(3):契約の解除 第5回 契約法各論(1):典型契約総論・売買(1) 第6回 契約法各論(2):売買(2) 第7回 契約法各論(3):売買(3)・交換・贈与 第8回 契約法各論(4):消費貸借 第9回 契約法各論(5):賃貸借(1) 第10回 契約法各論(6):賃貸借(2) 第11回 契約法各論(7):賃貸借(3)・使用貸借 第12回 契約法各論(8):役務提供型契約総論・雇用 第13回 契約法各論(9):請負 第14回 契約法各論(10):委任・寄託 第15回 契約法各論(11):その他の典型契約・非典型契約 第16回 契約法の総括 第17回 事務管理法 第18回 不当利得法(1):総論・侵害利得 第19回 不当利得法(2):給付利得・その他の不当利得 第20回 不法行為法(1):序論・要件論の概観 第21回 不法行為法(2):生命・身体侵害(1) 第22回 不法行為法(3):生命・身体侵害(2) 第23回 不法行為法(4):名誉毀損・プライバシー侵害 第24回 不法行為法(5):その他の「権利」侵害 第25回 不法行為法(6):損害賠償と差止請求 第26回 不法行為法(7):使用者責任・監督者責任 第27回 不法行為法(8):工作物責任・製造物責任等 第28回 不法行為法(9):共同不法行為 第29回 事務管理・不当利得・不法行為法の総括 第30回 民法U【債権各論】総括 |
授業の進め方 |
基本的には、上記授業計画に沿ってレジメを配布し、講述する。 ただし、授業進行にあたって、参加者の発言を求める場合がある。 |
教科書・参考書等 |
〇教科書等 特に指定しないが、授業では以下のものを参照することがある。 山本豊・笠井修・北居功「民法5 契約」(有斐閣アルマ) 橋本佳幸・大久保邦彦・小池泰「民法V 事務管理・不当利得・ 不法行為」(有斐閣リーガルクエスト)
〇参考書 別冊ジュリスト民法判例百選I・II(有斐閣) 他に参考になる書籍については初回授業で説明し、また必要に応じて挙げる。 |
成績評価の方法・基準 |
原則として期末試験の成績による。期末試験では主として事例問題を出題し、実際上重要性の大きい特定の事例について、法律的な問題点を発見し、法律に基づいて結論を与える能力を問う。 ただし、授業の進行状況に応じて、授業内で、出席者を対象として小テストを実施する予定がある。期末試験の成績が合格にわずかに足りない者に関してのみ、この小テストの成績を考慮要素とすることがある。 |
その他(質問・相談方法等) |
授業終了時に質問を受け付ける。 |
事前/事後学修 |
教科書またはレジメの該当箇所事前予習と授業後の復習。各回4時間相当。 |