Course Title |
Bankruptcy Law |
Course Overview |
Bankruptcy (especially Liquidation) Law |
履修条件 |
特になし。ただし、民法III【債権総論・担保物権法】を履修済みであることが望ましい。 |
授業の目的 |
この講義では、清算型手続を規律する破産法を中心として、各種倒産法・倒産手続について講義する。 到達目標としては、「知識・理解・専門的能力」の観点からは、各用語の定義および重要な問題点に関する判例・学説等を正確に理解することが、「汎用性能力・態度・志向性」の観点からは、上述の理解を踏まえたうえで、具体的な事案を適切に解決できることが求められる。 |
授業の概要・計画 |
授業計画は次の通りである。付された番号は講義回数とは一致しない。なお、第1講をのぞき、破産手続を中心として講義し、参考となる範囲で民事再生法等その他の倒産処理手続について取り扱う。
1 イントロダクション、倒産法・倒産処理とは 2 破産手続の機関 3 破産手続の開始(1)開始要件、開始手続 4 破産手続の開始(2)開始決定の効果 5 破産者の有する財産の取扱い(1)破産財団 6 破産者の有する財産の取扱い(2)否認権@ 総論・一般的要 件 7 破産者の有する財産の取扱い(3)否認権A 特殊な否認権・ 否認権行使の方法および効果 8 破産者に対する権利の取扱い(1)破産債権 9 破産者に対する権利の取扱い(2)取戻権・別除権 10 破産者に対する権利の取扱い(3)相殺権・相殺禁止 11 継続中の契約の処理(双方未履行双務契約) 12 破産財団の管理・換価、配当、破産手続の終了 13 免責
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授業の進め方 |
対面式授業を予定している。 講義形式による。適宜レジュメを配布し、図表による解説が必要な場合には板書も活用しつつ進める予定である。 |
教科書・参考書等 |
【教科書】 ・松下淳一=菱田雄郷編『倒産判例百選〔第6版〕』(有斐閣・2021年)
【参考書】 ・倉部真由美=高田賢治=上江洲純子『倒産法』(有斐閣・2018年) ・山本和彦『倒産処理法入門〔第5版〕』(有斐閣・2018年) ・徳田和幸『プレップ破産法〔第7版〕』(弘文堂・2019年) ・山本和彦ほか『倒産法概説〔第2版補訂版〕』(弘文堂・2015年) ・山本克己編著『破産法・民事再生法概論』(商事法務・2012年) |
成績評価の方法・基準 |
期末試験による。講義への出席は考慮しない。小テスト等も実施しない。 期末試験では、上記の授業目的である、各用語の定義や重要な論点に関する判例・学説等の正確な理解、そしてそれらを用いて具体的な事案を解決することのできる応用力を求める。 |
その他(質問・相談方法等) |
質問があれば、授業終了後に来ていただくか、またはメールで受け付けます。アドレスについては初回の授業で連絡します。 |
事前/事後学修 |
授業中に配布するレジュメおよびそこに記載されている教科書の指定個所の読み込みと授業後の復習。各回4時間相当。 |