Course Title |
Roman Private Law |
Course Overview |
This course aims to provide students with basic knowledge of Roman private law for better understanding of current Japanese civil law. |
履修条件 |
民法I、II、IIIを履修中・履修済みであることが望ましい。 |
授業の目的 |
A.知識・理解:現行民法に継受されたローマ法以来の法制度や、現代の課題について、ローマ法がどのように対処していたか、知る。 B.専門的技能:現行民法のルーツを知ることにより、民法の理解を深め、あるいは批判的に考察する。 C.汎用的技能:論理的法学的思考を身につけ、法が歴史的なものであることを体得する。 D.態度・志向性:進化論的史観から脱し、歴史の経験を踏まえ、より広い視点で物事を考える態度を志向する。 |
授業の概要・計画 |
第1回 ローマ法基礎 (ローマ法とは何か) 第2回 ローマ法基礎 (不平等の原則?) 第3回 ローマ法基礎(bonae fidei iudicia〜信義則の源流) 第4回 配偶者居住権 (参考:民法1028条以下) 第5回 労働契約と正規雇用(参考:いわゆる「働き方改革関連法」) 第6回 共有物分割訴訟 (百選I 76 ) 第7回 無主物先占 (大判S.7,2,16 九官鳥返還請求事件、最判S.56,2,20遺失物横領事件) 第8回 危険予防請求権(百選I 50) 第9回 詐害行為取消権(百選II 18) 第10回 買主の引取義務(百選II 55) 第11回 制限超過利息(百選II 56) 第12回 転用物訴権 (百選II 79) 第13回 共同不法行為(百選II 96) 第14回 予備日
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授業の進め方 |
オンラインまたはハイブリッドの予定。
Moodleを利用するので、必ず登録しておくこと。授業のスライド、課題、資料等はMoodleを通じて配布し、回収する。 前半のオンライン授業ではTeamsを利用する予定だが、変更の可能性もあるので、Moodleからのメッセージにきをつけておくこと。
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教科書・参考書等 |
原則として資料はMoodleで配布する。対面での講義の際には教科書の貸与を予定している。 |
成績評価の方法・基準 |
次の観点に基づき評価する。評価方法は講義の中で決定する。 *現行民法に継受されたローマ法以来の法制度や、現代の課題について、ローマ法がどのように対処していたか、理解したか。 *現行民法のルーツを知ることにより、民法の理解を深め、あるいは批判的に考察できるようになったか。 *論理的法学的思考を身につけ、法が歴史的なものであることを体得できたか。 *進化論的史観から脱し、歴史の経験を踏まえ、より広い視点で物事を考える態度を志向できるか。 |
その他(質問・相談方法等) |
質問、相談は随時メールにて受け付ける。オンライン、対面による相談もメールで事前に予約すること。 |
事前/事後学修 |
毎回、指定の判例の予習とフィードバックを含め、授業前後4時間程度。 |