ローマ法II

最終更新日:2021年3月2日

授業科目名
ローマ法II
標準年次
3・4
講義題目
ローマ私法
開講学期
後 期
担当教員
五十君 麻里子(IGIMI M.)
単位数
2単位
教  室
D108
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Roman Private Law
Course Overview
This course aims to provide students with basic knowledge of Roman private law for better understanding of current Japanese civil law.
履修条件
民法I、II、IIIを履修中・履修済みであることが望ましい。
授業の目的
A.知識・理解:現行民法に継受されたローマ法以来の法制度や、現代の課題について、ローマ法がどのように対処していたか、知る。
B.専門的技能:現行民法のルーツを知ることにより、民法の理解を深め、あるいは批判的に考察する。
C.汎用的技能:論理的法学的思考を身につけ、法が歴史的なものであることを体得する。
D.態度・志向性:進化論的史観から脱し、歴史の経験を踏まえ、より広い視点で物事を考える態度を志向する。
授業の概要・計画
第1回 ローマ法基礎 (ローマ法とは何か)
第2回 ローマ法基礎 (不平等の原則?)
第3回 ローマ法基礎(bonae fidei iudicia〜信義則の源流)
第4回 配偶者居住権 (参考:民法1028条以下)
第5回 労働契約と正規雇用(参考:いわゆる「働き方改革関連法」)
第6回 共有物分割訴訟 (百選I 76 )
第7回 無主物先占
(大判S.7,2,16 九官鳥返還請求事件、最判S.56,2,20遺失物横領事件)
第8回 危険予防請求権(百選I 50)
第9回 詐害行為取消権(百選II 18)
第10回 買主の引取義務(百選II 55)
第11回 制限超過利息(百選II 56)
第12回 転用物訴権 (百選II 79)
第13回 共同不法行為(百選II 96)
第14回 予備日
授業の進め方
オンラインまたはハイブリッドの予定。

Moodleを利用するので、必ず登録しておくこと。授業のスライド、課題、資料等はMoodleを通じて配布し、回収する。
前半のオンライン授業ではTeamsを利用する予定だが、変更の可能性もあるので、Moodleからのメッセージにきをつけておくこと。
教科書・参考書等
原則として資料はMoodleで配布する。対面での講義の際には教科書の貸与を予定している。
成績評価の方法・基準
次の観点に基づき評価する。評価方法は講義の中で決定する。
*現行民法に継受されたローマ法以来の法制度や、現代の課題について、ローマ法がどのように対処していたか、理解したか。
*現行民法のルーツを知ることにより、民法の理解を深め、あるいは批判的に考察できるようになったか。
*論理的法学的思考を身につけ、法が歴史的なものであることを体得できたか。
*進化論的史観から脱し、歴史の経験を踏まえ、より広い視点で物事を考える態度を志向できるか。
その他(質問・相談方法等)
質問、相談は随時メールにて受け付ける。オンライン、対面による相談もメールで事前に予約すること。
事前/事後学修 毎回、指定の判例の予習とフィードバックを含め、授業前後4時間程度。