西洋法制史

最終更新日:2021年3月6日

授業科目名
西洋法制史
標準年次
3・4
講義題目
西洋法制史
開講学期
後 期
担当教員
川島 翔(KAWASHIMA S.)
単位数
4単位
教  室
E112
科目区分
展開科目
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Western Legal History
Course Overview
This course provides students with an overview of western legal history from the ancient to the modern period.
履修条件
特にありません。
授業の目的
知識・理解、専門的技能の観点では、過去の法や制度についての知識を習得し、その背景やコンテクストを理解すること、汎用的技能、態度・志向性の観点では、条件の異なる社会を理解するうえで必要な思考力・想像力を養うことを目的とします。
授業の概要・計画
日本法は古くは中国法を、明治期以降にドイツ法とフランス法を、第二次大戦後にアメリカ法を受容し、外国法の影響の下で発展をしてきました。特に近代以降に継受した西洋法は、現代日本法の最も大きな基盤となっています。直接的な関係を抜きにしても、往時の法や制度のあり方やそれらをめぐる取り組みを知ることが我々にとって模範または警告として有用であることは言うまでもありません。この講義では、古代から近代までの西洋法の変遷を学ぶことで、現代の法の歴史的基盤をより深く理解することを目指します。

講義では概略的には以下のテーマを扱います(変更の可能性あり)。

はじめに
T 古代
 1.ローマ帝国とキリスト教
 2.ユスティニアヌス法典
 3.古ゲルマンの法と社会
U 中世@
 1.ゲルマン系諸王国と部族法典
 2.フランク王国の法と社会
 3.中世イギリスの法と社会
 4.中世イタリアの法と社会
 5.中世における教会とキリスト教
V 中世A
 1.ローマ法の再発見と大学の誕生
 2.中世ローマ法学
 3.古典カノン法の成立 
 4.中世カノン法学
 5.学識法の展開
W 近世
 1.ローマ法の継受
 2.近世自然法論
 3.人文主義法学
 4.パンデクテンの現代的慣用
 5.啓蒙絶対主義と法典編纂
X 近代
 1.フランス人権宣言とフランス民法典
 2.歴史法学派の誕生
 3.パンデクテン法学
 4.ドイツ民法典編纂
 5.日本における西洋法の継受
おわりに
授業の進め方
講義形式でレジュメにしたがって授業を進めます。併せて資料も適宜配布します。対面かオンラインかは授業開始直前に判断します。Moodleにてお知らせしますので、あらかじめ登録しておくようお願いします。
教科書・参考書等
特定の教科書は指定しませんが、以下の参考文献を適宜ご参照ください。その他の文献については授業内で指示します。
・勝田有恒、森征一、山内進編著『概説西洋法制史』(ミネルヴァ書房、2004年)
・K. W. ネル著/村上淳一訳『ヨーロッパ法史入門:権利保護の歴史』(東京大学出版会、1999年)
成績評価の方法・基準
期末試験により、講義で扱ったテーマについて基礎的な知識が身についているか、正確な理解ができているかを基準として評価します。
その他(質問・相談方法等)
質問や相談は随時受け付けますので、メールにてご連絡ください。
事前/事後学修 各回4時間相当。