九州大学 法学部ニュース

2019年3月20日に、2018年度九州大学学位授与式(卒業式)が執り行われました。
卒業者は法学部193名、修了者は法学府17名です。

  • 2018年度九州大学学位授与式(卒業式)
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総代挨拶
武内 心太朗 法学部 総代
武内 心太朗

「大学生」という言葉の響きに浮足立っていたあの日から気が付けば4年が経ち、私の気持ちを浮つかせていたその肩書きは、過去のものになろうとしています。大学生として過ごした時間は、日常の中で絶え間なく学び、人との出会いに恵まれた4年間でした。

法律に対して大きな関心もなく法学部に入学した私でしたが、九州大学で初めて触れた法学は、自ら考えて学び抜くことを教えてくれるものでした。日々の講義では先生方が学説や法律に込められた意味など、様々な知識を教えて下さいました。それに加え、先生方はその知識を受動的に学ぶのではなく、その法律が現実の世界でどのように活用されているのかや、今後どのようにあるべきなのかなど、自分で考えてみることの必要性についても説いて下さいました。それは時には答えのない問いでもありますが、答えに辿り着く事と同じくらい、自分の頭で想像して咀嚼することが大切だと知りました。とてつもないスピードで世の中が便利になった今、確かにインターネットで調べればすぐに答えを手に入れることは出来ます。しかしそうして簡単に身に着けたことは、その分忘れるのも簡単です。様々なことが便利になった今だからこそ、敢えて立ち止まって、自分の頭で考えてみる。普段の日常を学びの場へと捉え直すことを意識するようになりました。

ゼミでは日々の講義では得ることの出来ない刺激を多く受けました。私の所属していた紛争管理論ゼミでは、全体で取り扱う専門分野だけではなく、個々人の関心に基づいた研究を行ってきました。そのため、他のゼミ生の報告を通じて自分の興味を超えて様々なことに触れることができ、自らの見聞を広げることに繋がりました。人から受ける刺激はゼミや学部の友人からだけではなく、課外活動を通じて知り合った他大の学生や現実の社会に生きる方々、苦楽を共にしたサークルの友人たちなど、多くの出会いが私に刺激を与え、成長させてくれました。

ゼミ大学4年間という長くも短い有限の時間の中で、日常の中で学び、多くの人と出会うことが出来たことはとても幸せなことだと思います。前に進もうとする私を応援し、落ち込んだ時には声をかけ、時には叱ってくれるような、私のことを気にかけて必要としてくれる人が居ました。そのことへの感謝を忘れずに、社会人という新しい肩書きに対して責任と自覚を持ち、これからの日々も自分らしく精一杯生きていきたいと思います。最後になりましたが、私を支えてくださった友人、先輩・後輩、先生、家族、本当にありがとうございました。私の活躍が皆様の耳に届くことを楽しみにしていてください。

法学府学位授与式
法学府学位授与式
法を学ぶことの意義とそれに伴う責務 京都大学 名誉教授 佐藤 幸治

京都大学 名誉教授 佐藤 幸治2018年度後期の最後の憲法講義では、戦後憲法学を牽引し、今なお第一線で活躍されている佐藤幸治教授(京大名誉教授)をお招きして、司法制度改革を踏まえた現代の状況を背景に、「法を学ぶことの意義と責務」についてご講演いただきました。

佐藤教授は、人格的自律権論を基盤に自己情報コントロール権の理論的確立に寄与するなど、現代憲法学を牽引してこられました。佐藤教授はまた、行政改革や司法制度改革、皇室典範に関する有識者会議など、現在の統治制度改革に大きな影響を及ぼされました。

京都大学 名誉教授 佐藤 幸治今回のご講演では、リーガル・マインドや「法の支配」の意義から説き起こし、立憲主義の思想的浸透とその具現化の様相、さらには現代立憲主義の特質(民主制の逸脱を防ぐための違憲審査制と、ロールズ的な弱者に配慮した正義論)を剔抉した上で、カミュ『ペスト』を引きながら、法の支配を担う法曹の責務について語られた点が印象的でした。ご講演の内容は、時間の関係で省略した部分も含めて、法学部の紀要(『法政研究』)に掲載される予定ですので、楽しみにしていただければと思います。

ワークショップ:アジアにおけるフィンテックの規制:グローバルな状況、地域の展望

京都大学 名誉教授 佐藤 幸治2019年12月に開催される、規制、ガバナンス及び市場とアルゴリズムに関する学際的展望についての国際会議の準備の1つとして、2018年12月3日にヴァン・アーツル准教授とフェニック教授が「アジアにおけるフィンテック規制:グローバルな状況、地域の展望」というワークショップを開催しました。

まず、研究者かつオランダの大手家電会社Philips Lightingの副社長でもあるErik Vermeulen教授により基調講演が行われました。次に、寺本振透教授の協力の下、杉村萬国特許法律事務所の石井裕充弁理士が特許許可の影響について話し、西村あさひ法律事務所の谷澤進弁護士と芝章浩弁護士、深津拓寛弁護士が、フィンテックと銀行、initial coin offerings、フィンテックと一般的に適法な必要条件ついて説明しました。

京都大学 名誉教授 佐藤 幸治香港大学のDavid Donald教授、ソウル国立大学のSunseop教授、シンガポールマネージメント大学のChristopher Chen准教授、中国社会科学院国際法研究所のLiao Fan准教授、Hanoi Law UnivercityのNguyen Yen Hai講師、タンマサート大学のPawee Jenweeranon教授は、複雑かつ急速に変化するフィンテックのグローバルな動向と地域の状況との間の実行力ある作用について説明しました。

法学部ニュース GVプログラム特集 GV座談会
日時:2019年2月24日(日) 場所:九州大学伊都キャンパス 法学部棟 パーソナリティー:〈1期生・4年生〉荒岡草馬、佐藤花実、高嶺真実〈5期生・新入生〉吉川顕家、喜多恭子、武丸奈月

九州大学法学部は、学部の段階から高い国際交渉力を持った法律家を養成するため、2015年からAO入試による「Global Vantage (GV) プログラム」をスタートさせました。今回は、「GVプログラム特集」と題し、第1期生と第5期生による座談会を開催しました。

〈荒岡〉 皆さん、今日は「遠いところ」までわざわざありがとうございます。そして、新入生の皆さんはGVプログラムへのご入学おめでとうございます!
〈新入生〉 ありがとうございます。
〈荒岡〉 今日は、GV生による座談会ということで、今この場にはこの春からGV生となる5期生3名と、この春で卒業を迎える1期生3名に来てもらっています。新入生と卒業生とが一堂に会したということで、新入生の皆さんにとって有益なお話しできればと思っています。どうぞよろしくお願いします。
〈一同〉 よろしくお願いします。
GV座談会一同

なぜ「GVプログラム」を選んだのか

〈荒岡〉 早速新入生のみんなに聞きたいのは、「なぜGVプログラムを選んだのか」ってことだね。正直なところ、GVの知名度はまだあまり高くない気がするんだけど、それでも、今年みんなの学年は9人も合格していて、実はこの数は過去5年間で最多なんだよね。
〈吉川〉 僕は、高校2年生の夏に参加したイングリッシュ・サマーキャンプで、GV生の周先輩と出会ったのがきっかけですね。普通の法学部で勉強するだけじゃなくて、英語で授業を受けたり海外研修に行ったり、そういった経験ができるということにすごく魅力を感じました。
〈喜多〉 私は、九大のオープンキャンパスでGVプログラムの説明会に参加したんですが、そこで英語でのプログラムや留学などについて話を聞いて、私もこんな環境で勉強ができたらなと思って志望しました。
〈武丸〉 私は将来国連などの機関で仕事をしたいと思っていたので、GVはすごく自分にあったプログラムだなと思って選びました。それに少人数教育という点も魅力的でしたね。
〈荒岡〉 なるほど。確かに、日本の法学部だと法律を日本語で学ぶっていうのがデフォルトだけど、実際の世の中では、国の枠を超えて争われるケースが多かったりするんだよね。そう言った点で、学部のうちから国際的な感覚を持って法律を学ぶっていうのは、大切なことかもしれないね。
〈高嶺〉 GVを受験する以前から何か国際系の活動とかはしてたの?
〈喜多〉 私は高校のとき英語部に入ってましたね。
〈吉川〉 自分も部活で英語やってました。あと、両親の仕事の関係で小さい頃にマレーシアに住んでたこともあります。
〈武丸〉 私は高校2年生のときに1年間アメリカに留学していました。
〈佐藤〉 すごい!!私たちが高校生のときって、そこまでアクティブにやってなかったよね(笑)
〈高嶺〉 そうだね(笑)
〈荒岡〉 じゃあみんな、何かしら国際的なことに興味があったり、そういったバックグラウンドを持ってたりしたわけだ。じゃあ「GVに入ったらこういうことに取り組みたい」みたいなのは具体的に考えてるの?

GVに入ってやりたいこと

〈吉川〉 僕は起業に関わる仕事をしたいなって思っているので、その関連の法律の知識をしっかり身に着けたいなと思っています。
〈喜多〉 私は、まずはとにかく英語力を伸ばしたいですね。GV卒業の段階で求められるTOEFLのスコアが結構高かったので、法学の勉強と並行して語学力をアップさせたいです。
〈荒岡〉 なるほどね。武丸さんは?
〈武丸〉 そうですね。私は、GVのホームページで見た東南アジアで文化遺産について学ぶプログラムが気になってます。
〈佐藤〉 ああ、あのプログラムね!あれは楽しかったよ。
〈高嶺〉 うんうん、私たちのときはフィリピンとかマレーシアにある世界遺産を見に行ったりしたね。すごい山奥にある棚田とか、普通だったら絶対行けないようなところにも連れて行ってもらったよね(笑)
〈荒岡〉 GVに所属してると、今話にあがったような海外研修プログラムの情報が次から次に来るよ。研修中の滞在費とかもかなり支援してもらえるから、行けるだけ行っといた方がお得なんだよね(小声)
〈佐藤〉 荒岡と私は、来月開催されるミュンヘン大学との共同シンポジウムにも参加するよね。
〈荒岡〉 ああ、そうそう。来週リハーサルがあるんだけど、実はまだ発表用のスライドができあがってないんだよね(汗)
〈武丸〉 頑張ってください(笑)
〈荒岡〉 さて、ここまでは1期生である我々が新入生の皆さんにお話を聞いてきましたが、今度は逆に、新入生の方から我々現役GV生に色々質問してもらおうと思います。何か質問のある人はいますか?
GV座談会一同

「セルフマネジメント」の大切さ

〈武丸〉 GVで4年間やっていく上でのアドバイスとかってありますか?
〈佐藤〉 だいぶアバウトな質問だね(笑)何から話す?
〈高嶺〉 うーん。GVでは一般の法学部生に比べて授業数が多かったり、長期休暇で海外研修が入ったりするから、ひとまずその辺のマネジメントは自分でしっかりやっておいた方がいいかもね。
〈佐藤〉 ああ、そうだね。1年生のときはそうでもなかったけど、2年生になると本格的に法学の専攻科目が始まって、なかなかGVの活動と両立するのが大変だったよね。
〈高嶺〉 うん。法学の勉強って、時間かけてやらないとなかなか結果が出ないから、試験前の対策だけで乗り切るのは難しいんだよね。
〈荒岡〉 それに、法学の科目でしっかり成績とっておかないと、留学とかLL.M.進学のときに影響が出るしね。
〈高嶺〉 そうそう。だから、自分のキャパシティーがどれくらいなのかをちゃんと把握して、勉強に支障が出そうならGVの研修に参加するのを少し抑えたり、みたいなセルフマネジメントが大事になってくるかな。
〈武丸〉 大変そうですね(汗)
〈高嶺〉 最初はたしかに大変だと思うけど、だんだん要領がつかめてくると思うから、そこまで心配しなくて大丈夫だよ!でも、やっぱり気づかないうちにストレスを溜めちゃうこともあるだろうから、そういうときは友達同士で相談しあったりした方がいいね。
〈荒岡〉 1期生のメンバーが今までやってこられたのも、しょっちゅうみんなでパーティーして、お互いに話を聞きあったりしたからだろうね(笑)
〈佐藤〉 ほんとだね(笑)

長期留学

〈荒岡〉 他には何か聞きたいことある?
〈喜多〉 あ、じゃあ私からひとつ。GVに入ったら、いずれ長期留学にも挑戦するって聞いたんですけど、その辺の留学関連のお話をお聞きしてもいいですか?
〈荒岡〉 これは自分が答えようかな。というのも、自分はつい2週間前ぐらいまでドイツで留学してたんだよ。
〈喜多〉 そうだったんですか!ドイツはどうでしたか?
〈荒岡〉 よかったよ。やっぱりどこか日本と似てるところもあって、自分は結構気に入ったね。日本食がなかなか食べられなかったのは辛かったけど(笑)
〈喜多〉 向こうでも法学を勉強されたんですよね?
〈荒岡〉 そうだよ。自分が留学していたミュンスター大学は、留学生向けの授業とかも充実してて、ドイツの法律についてちゃんと1から学べる授業もあったから、それほど大変でもなかったかな。
〈喜多〉 授業って、もしかしてドイツ語であるんですか…?
〈荒岡〉 いやいや、今言った留学生向けの授業のほとんどは英語だったよ。もちろん、ドイツ語のスキルが十分にある人は通常のドイツ人学生と同じ講義にも参加できるし、それにドイツ語の言語クラスも色々あるから、ドイツ語ができなくても大丈夫。
〈喜多〉 そうなんですね。
〈吉川〉 期間は1年とかですか?
〈荒岡〉 うん、自分の場合は4年生の4月から1年弱(10ヶ月半)だったね。人によっては半年間だけ行くって人もいるけど、個人的には半年だと短すぎるんじゃないかなと思うね。
〈吉川〉 なるほど。留学の時期としてはいつ頃から行くのがいいですか?
〈荒岡〉 3年後期、もしくは4年の前期からってのが多いかな。それより早く行く手もあるけど、でもやっぱりある程度法学の知識をつけてから留学に行かないと、向こうで学べることも少ないだろうね。
〈佐藤〉 私は3年後期から1年間だったよ。就活もあったからね。
〈荒岡〉 そっか、就活する人からしたら卒業前ギリギリまで留学するのは厳しいね。自分はLL.M.に進学するつもりだったから、だいぶ余裕があったけど。

卒業後の進路

〈吉川〉 LL.M.に行かずに就職するってのもありなんですか?
〈佐藤〉 もちろん!GVプログラムとしては卒業後にLL.M.に進学することを推奨してるけど、民間や公務員に就職することもできるよ。実際、私はこの春から民間企業で働くし、真実ちゃんは今司法書士を目指してるんだよね?
〈高嶺〉 うん、そうだね。毎日試験の勉強で大変だけど(汗)
〈喜多〉 私も司法書士に少し興味があるんです!
〈高嶺〉 そうなの?!じゃあ今度詳しく話そうね!
〈荒岡〉 就職以外にも、進学先にLL.M.じゃなくて普通の研究大学院とかロースクールに行くこともできるみたいだね。その辺は一般的な法学部生と変わらないかな。
〈吉川〉 LL.M.って、確か9月始まりですよね?3月に卒業したら半年間待たないといけないんですか?
〈佐藤〉 普通に卒業したらそうだけど、そうならないように、九大法にはLL.M.進学者のための「早期卒業制度」っていうのがあるよ。この制度を使えば、4年生の秋で学部を卒業して、そのままスムーズにLL.M.に行けるみたいだね。
〈高嶺〉 現に、私たちと同期の2人は私たちより半年早く卒業して、今はもうLL.M.で勉強してるよ。
〈荒岡〉 そうそう、だからこれからLL.M.に行く自分にとって、2人は「先輩」になっちゃうんだよね(笑)
〈吉川〉 ありがとうございます。だいぶイメージがつかめました。
〈荒岡〉 よかった!今日だけじゃ伝えきれてない話もまだまだたくさんあるだろうから、何か分からないことがあれば他の先輩とかにも聞いてみるといいよ。
〈高嶺〉 うん、GV生みんなフレンドリーだから喜んで教えてくれると思う!
〈新入生〉 はい!
〈荒岡〉 それでは、今日の座談会はこれでお開きにしたいと思います。皆さん、今日はご参加いただきありがとうございました。
〈一同〉 ありがとうございました。

文責:荒岡 草馬(法学部卒業生)

ミュンヘン大学との共同シンポジウム 文責:廣瀬 梨早(法学部3年生)

共同シンポジウム2019年3月8日から13日にかけて、九州大学にて、ミュンヘン大学、アテネオ大学、マラヤ大学のゲストを招いての共同シンポジウムが開催されました。九州大学からは、学部のGlobal Vantage Program学生10名と国際コース大学院生十数名、五十君教授ほか教員5名が参加しました。

同シンポジウムは、2007年以来ドイツと福岡にて交互に開催してきましたが、今回はかねてより九州大学法学部と交流の深いフィリピンのアテネオ・デ・マニラ大学、マレーシアのマラヤ大学の教員や学生も初めて招待しました。

9日から11日にかけては、九重にある九大山の家でワークショップを含む合宿を行いました。学生は広くLGBTに関する問題の中から自由にテーマを決め、プロモーションビデオをグループ毎に作成し発表しました。続くディスカッションでは、なぜLGBTに対する扱いがそれぞれの国の法制度において異なるのか、法が人々の行動にどのような影響を与えることができるかについて、活発な議論が展開されました。

12日および13日は、イーストゾーンで伊都キャンパス完成後初となる本共同シンポジウムが開催されました。学部生は2人1チームでそれぞれ「外国人労働者」および「著作権侵害」をテーマとするプレゼンテーションを行いました。院生は、自らの研究テーマについて各自プレゼンテーションを行い、質疑を通して学位論文完成に向けて有益なアドバイスを得ることができました。ゲストからは、各国におけるLGBTに関連した立法の状況や、刑法を中心とする各自の研究分野に関するプレゼンテーションが行われ、2日間で様々なトピックをカバーする大変興味深い内容となりました。

九重での合宿2017年度ドイツを訪問した学生を含む法学部生が、反対にもてなす側として福岡にゲストを迎えた今回のシンポジウム。九重での合宿は、五十君教授の発案による新たな取り組みであり、ミュンヘン大学側で本シンポジウム運営を担当するWittig教授の提案で、キーム湖上のフラウエン島で開催された前年度シンポジウムにヒントを得たものです。日常を離れ自然と日本文化に触れながらの時間の共有は、参加者が互いに親睦を深めることに大きく貢献しました。他にも、糸島の牡蠣小屋での食事や、合宿後の阿蘇山での食事とハイキング等、シンポジウムの合間にもイベントが豊富で、学生にとってゲストをもてなす良い機会となりました。来年以降も学生に充実したプログラムを提供しつつ、この学術交流が末永く続いていくことを期待いたします。

RE-PRESENTERSで九大法学部生が登壇 文責:周 礼旻(法学部4年生)

プレゼンテーションショー「RE-PRESENTERS」昨年12月、九州大学大橋キャンパス多次元デザイン実験棟にて、九州大学全12学部で活躍している九大生12名が高校生約100名に対して自らの研究内容や学術的関心事を語るプレゼンテーションショー「RE-PRESENTERS」が開催されました。法学部からは、3年生の弓場浩子さん(大阪府洛南高校出身)が登壇し、法学部に対する理想と現実や、実際の学習内容などを交えながら、法学部の魅力を高校生に伝えました。

主催団体は、九大生のみで運営する学習塾「九瑛舎」。中高生を対象として学習塾を開校し、学習支援を行うと共に、中高生が普段はあまり見ることのない「大学の世界」を体験することができるイベントを開催しています。過去には国際交流イベントやロケット教室などが開催されました。

九瑛舎代表である九州大学法学部4年生の周礼旻さん(大分上野丘高校出身)

九瑛舎代表である
九州大学法学部4年生の周礼旻さん
(大分上野丘高校出身)

「大学における研究内容について大学生本人に語ってもらうことで、高校生がより鮮明に大学での生活をイメージできるのではと思い、RE-PRESENTERSを企画しました。音響・映像・ステージ演出など会場の空気感にも注力し、『ショー』として楽しんでもらえたと思います。」

法学部生として登壇した弓場さん

法学部生として登壇した弓場さん

「私は自分が所属している国際取引法ゼミという授業について話しました。この授業では、交渉術を学んで実践したり、模擬仲裁で代理人をしたりといった「話す」ことが求められます。法学部といえば、「文系らしい」「座学中心」というイメージがあるように思います。そのため、交渉術についての話などを中心に日常生活と結びつきやすい話をするように心がけました。所属しているゼミや今回のようなプレゼンテーションなどで身につく「話す力」を鍛え、将来は法曹となることを志しています。実務家を目指し勉強をする仲間も少なくないので、これからも切磋琢磨していきたいと思います。

文系4学部副専攻プログラムと人社系協働教育研究コモンズについて 文責:小島 立(法学研究院 准教授)

九州大学の人文社会系4部局(人文科学研究院、人間環境学研究院、経済学研究院および法学研究院)は、現代社会の諸課題を複眼的な視座から分析できる人材を育てたいという考えにもとづいて、2018年度から協働して「文系4学部副専攻プログラム」(以下、「副専攻プログラム」といいます)を開始しました。この副専攻プログラムの企画運営担当教員として、成原慧准教授(情報法)が法学研究院に着任されました。

副専攻プログラムの「横断型プログラム」は、自らが所属する学部の専門教育を学ぶ中で、さらに「歴史」「アジア」「情報」「ビジネス」といった現代社会を読み解く重要なテーマに関心を持つ2年次以上の学生に対して、上述のテーマについて文系4学部が提供する科目を広く学ぶ機会を提供します。また、「専門領域型プログラム」は、文系他部局の専門領域をより深く学びたいと考える2年次以上の学生に対して、他部局の専門領域を学ぶ機会を提供します。

さらに、人文社会系4部局では、学際的な研究活動における連携を深めるとともに、その取り組みを十全に企画運営していくために、人文社会系の「協働研究教育プラットフォーム(人社系協働研究教育コモンズ)」(以下、「人社系コモンズ」といいます)を新たに立ち上げました。この人社系コモンズの企画運営担当教員として、平山賢太郎准教授(経済法)が法学研究院に着任されました。

2019年1月31日(水)には、竹沢尚一郎先生(国立民俗学博物館名誉教授)を基調講演者にお招きして、人社系コモンズのキックオフ企画「学際的か、それともディシプリンの拡大か」が開催されました。西アフリカでのフィールドワーク、博多祇園山笠、東日本大震災の被災地における復興支援、フランスの農業政策といった竹沢先生の学際的研究についての基調講演の後に、法学研究院の入江秀晃准教授(紛争管理論)をはじめ、人文社会系4部局のディスカッサントが多面的な観点からコメントを行い、それを受けてフロアの参加者も交えて熱のこもった議論が展開されました。

プレゼンテーションショー「RE-PRESENTERS」

人文社会系4部局では、副専攻プログラムと人社系コモンズの活動をより実質的なものにしていくべく努力を重ねていくつもりです。皆様のご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

参照ウェブサイト
http://commons.kyushu-u.ac.jp/collaborative/
http://www.kyushu-u.ac.jp/ja/topics/view/1464

2018年度 進路先一覧

編集後記

昨年度より、新2年生から新4年生の学生が法学部広報委員会の学生スタッフとして活動を始めました。九州大学法学部で送る学生生活をより身近に感じていただけるよう、イベント等を中心に学生の視点からも紹介していきたいと思います。よろしくお願い致します。(学生スタッフ一同)

今号より、九州大学法学部広報学生スタッフが、全面的に誌面作成を行いました。法学部生が自主的に、法学部の魅力や実績をアピールしてくれること、学生ならではの視点から、新鮮なニュースを皆様へお届けできることに、教員スタッフも嬉しく思っております。

QRコードまた、法学部の最新ニュースを、リアルタイムに皆様へお届けするために、Facebookを本格始動しました。ぜひ下記URLまたは右のQRコードから、九州大学法学部Facebookへアクセスをお願いします。
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