最終更新日:2017年8月21日
授業科目名 |
政治・外交史研究第一 |
履修コース |
研究者 |
講義題目 |
東アジア政治・外交史 |
授業区分 |
通年 |
担当教員 |
李 弘杓 |
単位数 |
2単位 |
教 室 |
科目区分 |
修士課程 |
履修条件 |
別になし |
授業の目的 |
本授業は、東アジア政治と国際関係に関心がある院生のためのものである。本授業は、21世紀の世界経済及び政治の中核として台頭する可能性がある東アジア地域における国際秩序の形成・変容過程を集中的に検討することを主目的にする。 |
授業の概要・授業計画 |
本授業は、東アジア政治と国際関係に関心がある院生のためのものである。本授業は、21世紀の世界経済及び政治の中核として台頭する可能性がある東アジア地域における国際秩序の形成・変容過程を集中的に検討することを主目的にする。このため、まず、19世紀末から現在に至るまで、この地域の国際政治に影響を与えてきた要因と歴史的な重要事件・事態などについて考察することに始まり、東アジア諸国の国際社会における地位の確立と21世紀の国際政治における役割の可能性について詳細に検討していく。次に、冷戦の終焉以後見られる東アジア地域の新しい秩序を把握するため、同地域において重要な役割を果たしてきた米国、日本、中国、ロシアの関係変化を二国間の関係という次元で検討する。最後に、この授業は21世紀の東アジア地域秩序を模索することを念頭に、脱冷戦期に加速化している地域経済統合の動きの具体的な内容とこれが同地域の安全保障秩序に及ぼす影響についても分析しつつ、東アジア地域における上述の国々の役割の変容についても特別な関心を寄せていく。 前期 第1週 イントロダクション 第2週 東アジアの「伝統的」国際秩序 第3週 開国と不平等条改正 第4週 列強への道をたどる日本と東アジア情勢 第5週 中国をめぐる国際秩序再編と日中対立の形成 第6週 ワシントン体制下の国際政治:満州事変と日中紛争 第7週 アジア太平洋戦争と東アジア国際政治の変容 第8週 国際政治の中の植民地支配 第9週 日本の復興と国共内戦・朝鮮戦争 第10週 東アジアにおける冷戦の始まりと日米安保改正 第11週 東アジア冷戦の変容と日本の戦後処理 第12週 日中国交正常化からの中国の改革開放へ 第13週 グローバル時代の東アジア 第14週 発表(レポート中間報告) 後期 第1週 中国の台頭と対外戦略:東アジア安全保障への含意 第2週 中国・インド関係と東アジア安全保障 第3週 中国・東南アジア関係と東アジア安全保障 第4週 北朝鮮問題と中国の対外戦略:東アジア安全保障への含意 第5週 北朝鮮問題とアメリカの対外戦略:東アジア安全保障への含意 第6週 中国・台湾関係と東アジア安全保障 第7週 中国の対外戦略と米中関係:東アジア安全保障への含意 第8週 東アジアにおけるナショナリズム・歴史認識問題 第9週 日本におけるナショナリズムと修正主義 第10週 歴史認識問題と21世紀の日中関係 第11週 歴史認識問題と「東アジア共同体」 第12週 東アジアにおける歴史認識問題と地域安全保障 第13週 論文(レポート)発表 第14週 論文(レポート)発表 |
授業の進め方 |
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教科書及び参考図書等 | 1.川島真・服部龍二(編)、『東アジア国際政治史』(名古屋:名古屋大学出版会、2007年) 2.天児慧・三船恵美(編)、『膨張する中国の対外関係』(東京:勁草書房、2010年) 3.菅英輝(編)、『東アジアの歴史摩擦と和解可能性』(東京:凱風社、2011年) |
成績評価の方法・基準 | 自己発言;発表;論文(レポート) |
その他(質問・相談方法等) |