最終更新日:2017年8月21日
授業科目名 |
中国法研究第一 |
履修コース |
研・専 |
講義題目 |
中国・台湾の法と社会 |
授業区分 |
通年 |
担当教員 |
西 英昭 |
単位数 |
4単位 |
教 室 |
209 |
科目区分 |
修士・博士課程 |
履修条件 |
特にありません(中国語はできなくて全く構いません。勿論できればなお良し、です)。 留学生の方の参加は歓迎しますが、ゼミの発表や討論にたえる十分な日本語能力を身につけておいてください。 |
授業の目的 |
北京五輪も上海万博も広州アジア大会も終わりました。中国はますます発展を加速させていますが、同時に新たな問題が各所で噴出しています。また昨今は尖閣諸島問題を一つの契機として中国に関する様々な言論が飛び交いました。中国は一体何を考え、何処へ行くのか――おそらく多くの人がこの問題について一度は思いをめぐらせたことでしょう。 本ゼミでは、我々日本にとっても否応無く向き合わざるを得ない隣国として存在し続ける「中国」について、短絡的な思い込みや単純なレッテル貼りをするのではなく、中国に関する諸問題について、どうしてそうなのか、ということについて深く考えていくこと、またそのための情報収集・分析の能力を養うことを目的とします。激変の時代にあってこそ、相手について精確な知見を蓄えること、このことが、いたずらな感情論から脱し、正しい判断を行うための基礎となります。 また法制史、社会史、経済史などの分野にも目を配り、狭い意味での中国法にとどまらず、広く中国社会全体を視野に入れた分析を行うことを目標とします。また、中華人民共和国のみならず、台湾・香港をはじめとした、広い意味での中華社会について学びたいという人にも門戸は常に開かれています。特に今年は中華民国100年、その歩みにも眼を向けてみたいと思います。 |
授業の概要・授業計画 |
参加される皆さんの興味関心はおそらく相当広範囲に分布する事が予想されますので、最初の時間に各自がゼミでやりたいことについて述べていただきます(関心は現代法に関することでも法制史に関することでも構いませんし、広く政治・経済・外交・文化に関することでも構いません(むしろ大歓迎)。中華人民共和国に関することでも台湾や香港に関することでも構いません)。最初数回はリサーチ方法や発表の仕方・論文の書き方についてのレクチャーを行い、その後は共通テキストの輪読や各自の関心に基づいた自由な個人発表などを行っていただき、後半はゼミ論文執筆に向けての発表をお願いしていきます。またこれらの間に、参加者の興趣に応じて共通の視聴覚教材に基づいた議論やゲストスピーカーの参加等も考えていきたいと思います。 |
授業の進め方 |
ゼミの運営は基本的に皆さんの自主性に任されますので、先生が何か適当に用意してくれるだろうというような受身の姿勢ではなく、積極的に「こういう話をやってみたい」という意欲のある皆さんを歓迎します。皆さんからの積極的な要望にはどしどしお応えしたいと思いますが、逆に特に要望がないということなら、皆さんが得られる成果もその分少なくなってしまいます。発表の仕方については相談に応じますし、各自の発表に必要な文献指導はその都度行っていきます。 |
教科書及び参考図書等 | 特に指定しません。参加者の要望に応じてゼミで紹介します。 |
成績評価の方法・基準 | 評価基準は概ね、出席30%、ゼミでの発表など平素の貢献35%、ゼミ論文(レポート)35%にしたがって判定します。 |
その他(質問・相談方法等) | 質問・相談はメールにても受け付けますし、研究室を直接訪ねていただいても構いません。(ただ不在の場合もありますので、事前に連絡頂いたほうが確実です。)メールはh-nishiのあとに@law.kyushu-u.ac.jpです。 |