最終更新日:2017年8月21日
授業科目名 |
労働法研究第二 |
履修コース |
研・専 |
講義題目 |
労働紛争事例解決演習 |
授業区分 |
後期 |
担当教員 |
山下 昇 |
単位数 |
2単位 |
教 室 |
科目区分 |
修士課程 |
履修条件 |
労働法の基礎知識を有すること。 自ら判例を調べて議論できること。 |
授業の目的 |
本講義では、比較的身近な様々な労働紛争について、@何が問題なのか、Aどのような解決の方向性があるのか、Bそのためには何をしなければならないのか、ということについて、講義参加者の皆さんに考えてもらいます。 具体的には、労働紛争の事例を設定しますので、労働者の立場と使用者の立場に分かれて、それぞれ自分の立場の正当性を主張してもらい、必要に応じて、関連判例(自分の主張に都合のいい)を調べて説得的な主張ができるようにします。 報告担当になっていない参加者は、それぞれの報告に質問をしながら、どちらの意見が妥当かを考えていただき、最後のまとめの議論の際に意見を発表してもらいます。。 |
授業の概要・授業計画 |
初回はオリエンテーションをしながら、担当者を決定します。 第2回目以降は、概ね以下のようなテーマを取り扱う予定です。 事例問題は教員が用意します。 (1)企業秩序遵守(金髪にした労働者を解雇できるか) (2)転勤(単身赴任は断れるか) (3)セクハラ(何がセクハラか、どこからが違法か) (4)私用メール(会社のパソコンの私的利用はなぜだめか) (5)私生活上の非行(勤務時間外にも会社の権限は及ぶか) (6)病気と労働(病気で働けない労働者の解雇は仕方がないか) (7)解雇権の濫用(寝坊した労働者を解雇できるか) (8)有期契約の更新拒否(期間満了で労働契約は終了するか) (9)競業避止義務(退職した労働者の転職先を制限できるか) (10)内部告発(社会正義のために会社を裏切る?) |
授業の進め方 |
教員は、司会進行役に徹し、極力発言を控えます。授業は、労働者側・使用者側のそれぞれの担当者の報告を中心に進めます。そして、最後に参加者全員で総括的な議論を行います。 報告者は、レジュメを作成・配布の上、20分程度の報告・主張を行う。報告者は、配布用報告レジュメを作成する。報告用のレジュメは、主張・反論の骨子を簡潔に示し、その主張を補強する関連判例の事実と判旨の概要を簡単に紹介するもので結構です。 |
教科書及び参考図書等 | 教科書はありません。 事例は教員が作成し、ゼミの第1回目の時に配布します。報告担当は、ゼミの履修者が確定したのち、教員が決定して、第1回目のときに示します。 |
成績評価の方法・基準 | 報告内容、レポート、議論への参加状況(発言の内容)などを総合的に判断します。 |
その他(質問・相談方法等) | 質問等は、随時、メールにて受付ます。@law.kyushu-u.ac.jpの前に、yamaをつけてください。オフィスアワーに質問に来ても結構です(その際は、事前に、質問内容をご連絡いただけると効率的に対応できると思います)。 |