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政治学史研究第二

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
政治学史研究第二
履修コース
研・専
講義題目
西洋政治思想史研究
授業区分
前期
担当教員
犬塚 元   
単位数
2単位
教 室
2研
科目区分
修士・博士課程
履修条件
授業の目的
(1)西洋政治思想史・政治哲学研究の最先端の状況を理解する。
(2)テクストを正確に読解してその特質を把握するスキルなど,研究者として必要なスキル・技法をレヴェルアップする。
授業の概要・授業計画
 第一に,2014年に公刊された『岩波講座 政治哲学』全6巻を順に全巻読解する。初期近代から現代に至るまでの西洋政治思想史について,最新の研究動向に留意しながら,理解を深めるためである(そのために,比較の対象として,西洋政治思想史をめぐる新旧の通説的ナラティヴ──福田歓一『政治学史』東京大学出版会,1985;宇野重規『西洋政治思想史』有斐閣,2013──について一通り理解していることが望まれるが,必須の前提ではない)。シリーズ物を全巻通読するのは──とくに手がかりなく単独でおこなおうとした場合には──困難もあるが,全巻を通読する経験は,単に当該分野・テーマについての知識を広げるだけにはとどまらない,さまざまな知見とスキルをもたらすはずである。
 第二に,参加者各自の研究内容(リサーチクエスチョン,方法,および進行状況)について,相互検討をおこなう。ここでは,学術的なディスカッションを円滑かつ濃密に行うためのスキルをレヴェルアップすることもめざされる。
授業の進め方
全15回のうち,最初の12回を『岩波講座 政治哲学』全6巻の輪読にあて(一巻あたりの標準検討時間は2回となる),残りの3回を,参加者各自の研究報告・検討のために用いる予定である。
教科書及び参考図書等
『岩波講座 政治哲学』小野紀明・川崎修(編集代表),川出良枝・犬塚元・宇野重規・杉田敦・齋藤純一(編集),全6巻,岩波書店,2014 

各自で用意して講義期間前までに通読のうえ,持参すること。

各巻の各章について概要を記録した読書ノート(研究ノート)を各自で用意しておくことが求められる。授業前日に予習をおこなうことはとても不可能なので,事前の,計画的な準備が必要である。とくに,講義初日にはいきなり第1巻・第2巻を検討するので,準備を忘れないこと。
成績評価の方法・基準
出席(40%),報告(40%)、および貢献度(20%)によって評価される。
その他(質問・相談方法等)
不明な点は授業担当者まで遠慮なくお問い合わせください。
※授業をご担当くださる犬塚先生の連絡先については、学生第三係へお問い合わせください。
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